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2012年4月24日 (火)

国の思う通りには・・・

Anichosinki 4月から医療保険点数が改定された。と言っても一般の方々にはあまりなじみも無く、何なのかを知る人の方が少ないと思う。簡単に言えば、医療行為や薬剤に対しての報酬の金額を国が決めており、その変更があったと言うことである。

今回の目玉は、在宅医療の充実と言うことで、在宅での医療行為に対しての報酬が引き上げられたことである。簡単に言うなら、在宅医療を行えば以前より儲けが良くなると言うことだ。こうすることで、多くの医療関係者が在宅医療を前向きに行うようになって、将来的には在宅医療が充実されるであろう・・・と国は考えて報酬を上げているのである。そんなことは医療関係者であれば誰でも理解していることだ。

介護保険が設立され、介護に関わる報酬が増え、当初はその配分も良かったことから、急速に介護事業者が増えたことは記憶に新しい。医療界における将来的な展望を国は考え、その路線を固めるために保険点数改定で、充実させたい分野の診療報酬を引き上げるのである。

しかし、介護保険がその後どうなったか現状をご存じの方も多いはずである。ある程度介護施設や介護福祉従事者が増えてくると、徐々に点数(つまり報酬)は引き下げられ、今では経営に苦しんだり、介護職を続けられない人も増えてきている。

私は、これら国の策を非難するつもりはない。今後の展望を検討し、その方向に向けるために報酬を良くすれば、事業者や従事者がその方向に動くはずであり、どんな対策よりも効果的であり、更にその過程で問題Tutujiが生じても、国が直接責任を問われることは少ないはずだからである。

しかし、私は介護保険であろうが、在宅医療であろうが、あるいは改定による薬剤の値上げや値下げなどに振り回されるつもりはない。自分が良かれと考える医療を行い、患者様のためを考え、信用できる薬剤を用いて医療を行なって行くだけである。既に通院が困難な患者様に対して、私ができる限りの範囲で在宅医療も提供しているし、介護保険制度が発足してからは、開業医として出来る限りのサービス提供や協力も行なってきた。薬剤の値段が改定されるからと言って、利益が上がる薬剤に切り替えたりもしない。安定している患者様では、包括点数の方が利益が良いからと言っても、患者様の負担が増えるのであれば、これまでの点数を続けてきた。

多くの医師がそうであるように、私は、国の診療報酬改定に合わせて医療方針を変えるつもりは毛頭ない。

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