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2012年7月 7日 (土)

真実は多面的

Coffee_cap 私の好きな言葉と言うより、大切にしている言葉が『真実は多面的』である。この言葉の意味する所は、多くの方が理解できると思う。一つの事実が決して真実ではなく、見方によって真実は形を変えるという意味である。以前からこの言葉と同様の表現を何度も耳にしていたが、決定的な出会いが、なんと私が大好きな映画『スターウォーズ』で語られている。エピソードVで惑星ダコバに住むヨーダの元を訪ねたルーク・スカイウオーカーが、師であるオビワン・ケノービに、この言葉を言われるのである。映画的にはオビワンの説得の一つとも解されるようなシーンであるが、壮大な宇宙の、そしてアナキン・スカイウオーカーと言う一人の人間を描いた叙情詩の中で、真実は本当に多面的であり、映画の中でもそう描かれている。

愛する者を失いたくないという気持ちは、時に残酷なまでの決断を導いてしまう。映画について語る気はないが、アメリカで愛する子供を助けたいために、同年代の子供を死に追いやった事件もあった。自分が助かりたいために、自分の遺伝子を持った胎児を利用したという事件もあった。

臓器移植法によって、脳死と判定された人の臓器が提供され、提供されStarwars1た患者様が助かるニュースは心打つ物がある。先日のように、幼い我が子を脳死と判定され、臓器を提供したご両親の決断には頭が下がる思いである。

しかし、これを美談とするのではなく、真実は多面的であり、同様のケースがあったとして、臓器提供を拒み、脳死を受け入れられないご両親がいることも事実であり、真実なのである。誰がこのご両親を責めることが出来るだろう。

救急病院勤務時代に、一分一秒でも長く暖かい体のままで、私のそばにいて欲しい・・・と、ご主人の脳死を受け入れなかったある若い奥様の姿が今でも目に焼き付いている私である。その姿もまぎれもない真実であった。
(写真は、私の部屋にかかっているスターウォーズのポスター)


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