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2012年9月 3日 (月)

専門馬鹿

Anichosinki 元、精神科医だったある医師が、根っからの話し上手が転じて、医療の話題や精神衛生の講演を中心とした職に転職された。その方と数人で、座談会形式で話をしたことがある。

その時に、その方がこう言い切った。『医者ほど専門馬鹿はいない』と。確かに医者は医療界と言う、ある意味閉鎖された世界を中心に生きており、しかもその世界ではいわば親分。どうしても、その世界を中心に物事を考えてしまう傾向が強く、更に一般常識に乏しい人が多い。とは言いながらも、昨今の医師は、昔ほどかたくなではなく、良い意味で言えばフレキシブル。悪い意味で言えば職人気質に欠けるかもしれない。だからこそ、専門馬鹿は減ったように思っている。

と偉そうに自分がそのことを語れるのか?と尋ねられたら答えはノーだろう。私としてはかなり一般常識を持った人間であると思ってはいるが、それでも政治や経済、一般常識よりも、やはり医学的な知識を元にして考えることが多いかもしれない。

だがそんな私があえて声を大にして言いたい。私なんかよりもっともっとずっと、専門馬鹿な医者がいるし、多い。そして大半の医師の専門馬鹿は、そのことに全く気づいていない。自分の行なっている専門の科でのみ患者様を判断し、自分の専門以外の科の実情すら知ろうとしない。自分が行なうべき専門的加療を100%行なっていたら、それで患者様をしっかり管理していると信じ切っているのである。201293

時としてこう言った専門馬鹿の医師は、互いの科で、争いとも言えるいがみ合いを行なう。自分の行なっている医療に間違いが無いからであろうが、それが全てじゃ無いことに気づかないために、互いの立場が理解できないのである。もっと大局的に言えば、医学に関係ない世界の実情など把握も出来ないくせに、他の世界を平気で批判したりするのである。あらゆる事柄を、医療を中心にしか考えられなくなっているのかもしれない。

熱くなってしまった。専門馬鹿の要因は、実は相手の立場に立って物事を考えられないという単純なことから生じているのかもしれない。つまりは自己虫なのか・・・。


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