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2016年6月に作成された記事

2016年6月28日 (火)

確かにおっしゃる通りですが・・・

Anichosinki 本日は、愚痴を書きます。と言うよりどうしても発散しておかないと切れてしまいそうなので、ここで失礼します。20166281

自分も昔、勤務医時代には診療マニュアルや診療指針に従い、文献を読んで、医学的に正しいという診療を、患者さんの金銭的負担や日常生活での負担を顧みず行っていました。医師として医学を学び、EBM(ebidence based medicine)を実践するためには必要なことです。
とは言っても、当時から医療がそれだけじゃ無いことは知っていました。可能性はほとんど無い疾患であっても、それを否定することの重要性は十分理解した上で、医療費が少しでもかからないように、或いは時間が少しでもかからないように、患者様に説明して納得いただいた上で検査を省略したり、診断的治療(その薬を使うことで治ったら、それが診断につながるため)を行う事の意味を理解し、それを行われる開業医の先生の手法も了承しておりましたし、自分も勤務医時代から行っていました。
病院であれば、指示をするだけで、どんな検査も直ちに行えます。また少々金銭的に高額になっても、患者様には比較的納得していただきやすいものです。これに対して開業医の先生方が、信頼の上に成り立った医療を行う事で、医療現場がパンクせず、また医療費を抑えられることが十分意味があることだと理解していました。
とは言っても、患者様との信頼関係の上にそれは行われるべきで有り、本人様が当初から不安を訴え、初期から時間や金銭がかかっても精査や高度医療を希望されるのならそうすべきだとも思います。同時に、節約の名の下にリスクがある場合には、そう言った医療を実践したり、検査を省略したりすべきでないことも事実です。何よりも患者様の診断治療を優先して考えるべきであり、親身になって十分経過を診ることがそう言った医療を行う上で重要であることは言うまでもありません。
今回、発熱の原因がはっきりしない患者様を医療センターに紹介したら、担当医から次のような内容の返事が戻ってきました。
・発熱時原因菌検査も行わず抗生剤の投与を行うのは間違っています。今後は原因菌がはっきりするまで使用しないことをお勧めします。
・病名を『不明熱』と書かれていましたが、それは検査にて原因が得られない場合であって、この場合用いるべきではないと考えます。
など、紹介後の経過はほとんど無く、私の医療に対するお叱りの文章がほとんどで、結局その方が最終的にどうなったかは書かれていませんでした。
確かに、その先生がおっしゃる通りです。原因もはっきりしない間に抗生剤は使用すべきではなかったです。そして、たかだか開業医で出来る限りの検査で原因がはっきりしないからと言って『不明熱』と言う病名は用いるべきじゃ無かったでしょう。更に、今考えれば、あの検査をもう一度行っておけば・・・とか、あの検査を行っていたなら診断につながったかも・・・などと言う反省点があるのも事実です。ご指摘いただいた先生のおっしゃる通りです。しかし・・・
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開業医として、親身になって加療・経過観察を行った上で、診断加療に苦慮したから紹介させていただいたのに、私より何十年も経験の浅い医師からお叱りの返事。私も若かりし勤務医時代に、同じように紹介いただいた開業医先生に思いを抱いたことがありますが、上述したことなど諸事情を考え、単に医学知識のみでは進まない開業医医療を理解して、さすがにこんな返事はした記憶がありません。
煮えくりかえった気持ちは、患者様が良くなったことで、水に流そうと決めましたが、収まりきらず、ここで愚痴ってしまいました。

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