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2006年10月

2006年10月25日 (水)

押回埼灯台(福井県)

Botantoudai_38 灯台を巡りはじめて期間も短く、まだまだ未熟な私ではあるが、それでもある程度灯台を自分なりに評価したり分類したりするようになった。そんな中で、感動した灯台を挙げるとすれば、この押回埼灯台がその一つである。06年5月11日Osimawasi01の「ボス猿との決闘?」の記事で触れた灯台であるが、今回正式に記事にしてみた。

京都府の舞鶴近郊の灯台の一つとして05年の11月に訪れたが、ここは福井県である。半島の付け根あたりに車を停め、そこから整備されている遊歩道を半時間くらい歩くと、この押回埼灯台にたどり着く。ちょうど紅葉の時期であったが、他に誰一人出会うことはなかったかわりOsimawasi03に、猿の群れと遭遇した。熊でなく良かったのだが、それなりに思い出深い(5月11日の記事を参照)

紅色、黄色に色づいた木々の間を歩いてきて、突然開けた視界。広がる青空と日本海。そしてその中たたずむ白い灯台が目に飛び込んで来たときは、思わOsimawasi02ず『ウワー!』と声を出して感動してしまった。(写真右上)

この日、もう少し日本海側を東に進み、福井県の灯台を訪ねるつもりであったが、この感動をしばらく味わいすぎ、長居をしてしまったため、訪ねられなかったことも思い出としてあり、更に帰りに遭遇した猿の群れも、この押回埼を心に残る場所にさせたことも間違いなさそうである。

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2006年10月12日 (木)

蒲生田岬灯台(徳島県)

Botantoudai_37 私ごとであるが、家内の実家が高知県であり、三重に住む自分は、明石海峡大橋ができてから徳島県を通る機会が増えた。しかし、観光として訪れた記憶は少なく、淡路島滞在中に徳島市に足を延ばしたくらいである。2006年の夏に徳島の海岸線をのんびりと訪ねることができた。Kamodamisaki08

鳴門大橋を渡り、前に記事にした孫崎灯台を訪れ、その後数カ所灯台を巡りながら徐々に南下して、この蒲生田岬(かもだみさき)Kamodamisaki10灯台に着いた。灯台としては、瀬戸内海への東の入り口であり、更に岩礁など多く、潮流も荒いことから重要な場所であるのだが、それだけにやってくる道は入り組んでいて、しかも崖に作られた道など細くて嶮しい。ようやくたどり着いたそこには、何台かの駐車スペースも設けられており、やはりこの地が重要であり、訪れる人がいることを感じさせた。灯台に向かって歩くと、突然視 界が開けて灯台の立つ丘が前方に見える。灯台へ続く階段も整備されていて、そこを登ると視界の300度ほどが海に囲まれた景色が飛び込んでくる。東には伊島が見え(写真右Kamodamisaki07 上)、伊島灯台の姿も視認できた。ちょうど夕陽になりかかったところで、この蒲生田岬灯台は朱色に染まりつつ、まだ青空の下にそびえ、更にその全てを囲むように海が碧く広がっていた。灯台そのものも、そして照射灯も大きくはない。しかし周りがほとんど海に囲まれたこの地形が灯台に存在感を与えていることを強く感じた。

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店番(徳島県・阿南市)

Botanomake_8 2006年の夏に、徳島県の灯台を巡ったときの思い出話である。蒲生田岬を訪ねたところで、日が暮れたため、近くの阿南市で宿泊することにした。ビジネスホテルを探して、着いたのが午後7時過ぎであった。フロントで「近くに食べるところあります?」と尋ねると、手作りの近隣飲食店マップを渡された。早速その地図を見て、炉端・焼き鳥と書いてある店に向かったが、照明が消えており、休業であった。そう言えばこの日は月曜日である。 1_8

イヤな予感を感じながら他にも数件訪ねたが、全て休業。しかたなくホテル近くのコンビニへ戻って歩いていると、出かける時には気づかなかった、近くの交差点の角にあるお好み焼き屋が目に飛び込んできた。吸い込まれるように中にはいると、入り口には大量の漫画が並んでおり、その上に「占いします」と言う張り紙がある。奥の畳席で高校生二人が雑談しながら食べている。カウンターの中では、店主であろうめがねをかけた丸顔の男性が、お好み焼きを焼いている。カウンターから離れたテーブル席に座ると、その男性は、笑顔だけで注文も聞かず、焼き上がるまで待たされた。その後生ビールとイカ・豚・卵のお好み焼きの大を頼み、自分も漫画を選んで読み、生ビールで喉をうるおしながら、運ばれてきた大盛りのお好み焼きをつついた。高校生たちが、この日行われた高校野球甲子園決勝戦で早稲田実業が優勝した話をしている。

その時だった、「お客さん」と店主が声を掛けてきた。顔を上げると、「もうしばらく、居ますよね?」と変わった質問。「あ、は-」と同意すると、なんと、材料が切れたので買い物に行ってくるから、しばらく店番をして欲しいというのである。断る理由もなく、もう一杯生ビールを頼んで、それから約30分店番をさせられてしまった。客なんて来ない・・・と思っていると、別の高校生が2人入ってきた。しかたなく「店主はすぐ戻るから、好きなところ座ってて」と水まで出してしまった。Photo_11

それから一週間後、TVから『阿南市のナカちゃんが死にました』とのニュ-ス が聞こえてきた。阿南市の言葉に反応してTVを見ると、インタビューで市民が、ナカちゃんが死んだ悲しみを答えていた。その後方に見えた男性の姿が、あの店主に似ているように感じた。きっと勘違いだろうが、初めての客に店番を頼んだあのお好み焼き屋。なぜかまた行ってみたい気がした。

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