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2007年3月

2007年3月28日 (水)

安乗埼灯台(三重県)

Botantoudai_49 いくつかの灯台をもう一度訪ねたい、と感じる。純粋にその魅力からそう感じることもあるが、多くは満たされなかった何かを求めてそう思うことが多い。しかしなかなかその機会を持てることは少ない。02_10そんな灯台の一つが、地元三重県志摩にある安乗埼灯台だ。

Bikejade_32004年の4月に友人からツーリングに誘われ、この安乗埼灯台など志摩方面を巡った。 当時は250ccの バイク(写真左上)で、カメラ機材もあまり持参できず、更に早朝に出発して昼頃戻るというスケジュールの中、灯台はあくまで通過点であり、灯台を味わうというものではなかった。今回記事にした理由は、その日安乗埼灯台で、あるイベントが行われていたことを思い出したからである。

この日灯台に着いたのは、まだ9時前であったが、灯台に続く堤防沿いの道や民家周囲に人の姿が多く、灯台前の駐車場には数台の車が停まっていた。03_12灯台前の広場にはいくつかのテントが張られている。何かイベントが行われるであろうことはすぐに推察できた。とは言うものの、まだ人の姿も少なく、早速灯台の写真を撮りながら周囲を巡った。灯台 の立つ埼の先端の敷地内まで立ち入れて、そこから眺める景観も良く、気持ちが良かった。また少し離れて海を背景に灯台の建つ埼の眺めも良かった。夢中で写真を撮っていたのだが、つまらなさそうにしている友人の姿が目に入った。考えてみれば彼にとって灯台は、一つの通過点にしか過ぎないのだ。写真撮影も切り上げ、次の目的地を目指すことにしたのが10時頃だった。広場のテントには人が集まり始め、地元の特産品や食べ物などを販売している。友人にお餅やおにぎり、あたたかい海鮮みそ汁をおごったのは、罪滅ぼしの気持ちからだった。

駐車場に戻り、バイクにまたがって次の目的地を確認しているとき、友人が「ふ~ん、今日は灯台一般公開の記念のイベントだったんだ」と口にした。今その言葉を聞けば、違った反応を示したかもしれないが、当時私にとって灯台は、写真を撮るために出かける目的地に過ぎなかったと言える。何のイベントなのかも知らずに灯台でのひ01_10とときを過ごしたのである。結局そのまま友人の後についてバイクを走らせ始めた。

灯台に興味があり、そこを訪ね、そして写真に収めている自分であるが、灯台に対する知識は極めて乏しい。ただ灯台が立つ姿の景観が好きなだけかもしれない。しかし、今になってあのときのイベントが本当に公開記念のものであったのなら・・・と思うと、やはりもう一度訪ね、改めて灯台を味わってみたいと思う。

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2007年3月15日 (木)

白尾灯台(石川県)

Botantoudai_48 灯台に限らず、初めて触れたり出会ったりした時の第一印象は大切である。自分は人と接する仕事をしているため、特に最初を大切にするよう心がけている04_4のであるが、灯台を訪ねる場合、その日の天気や交通状況までは設定しにくい。今回紹介する白尾灯台は、能登自動車道脇に建つ灯台で、以前からその存在は知っており、『ついでに・・』と言う考えを以前から持っていた。 結果的にも滝崎灯台を訪ねた後、ついでに立ち寄る形となった。ところが自動車道のすぐ脇に見えている割にはたどり着くのに苦労をし、更に着くと同時に暗く曇った空から突然の豪雨に見舞われ、しかも帰途についてすぐ交通渋滞に巻き込まれて苛立った記憶がある。ついでにと思って立ち寄った灯台であったが、あまり良い思い出はなく、第一印象は悪いものになってしまった。

白尾灯台は、上にも記したが能登自動車道の脇、白尾ICのすぐ近くに立つ。ご存じの方が多いと思うが、内灘から続く海岸線は、今浜IC北の千里浜なぎさハイウ03_11 エイなど観光地として有名であり、訪ねられた多くの方が白尾灯台を目にされていると思う。灯台の横には神社があり、更に周囲は公園として整備されている。高台となっているこの位置から眺める海岸線や日本海は、天気が良ければ気持ち良いに違いない。

好きで趣味として巡っている灯台。それぞれの灯台に訪ねた時の思い出が重なり、自分の中で自分なりの分類が成されていく。第一印象が悪いと書いたが、灯台に対してでないことは勿論である。むしろ良い条件に恵まれなかった思い出として深く刻まれ、近い将来『ついでに・・』もう一度立ち寄って、印象を書き換えてみたいと思う。

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2007年3月12日 (月)

遙かなる白ノ鼻灯台(高知県)

Botanomake_10 今回おまけ話として紹介する高知県の白ノ鼻灯台であるが、いつの日か正式な灯台紹介ができるかどうか不安である。下調べが不十分とShironohanachizu2か、地図を見誤ったなどではなく、迷ってたどり着けなかったのだ。 もう一度行けば、たどり着けるかも知れないが、あまり気が進まない。自分で言うのもおかしいが、こう言った場合諦めることは少なく、再挑戦する方である。にもかかわらず次を考えようとしないのは、身の危険を感じるくらい完全に山で迷ったからである。

Shironohanachizu1 室戸岬灯台から順調に西に向かい各灯台を訪ねて、この白ノ鼻灯台を最後の目的地にして車を進めた。既に高知市内を通り抜けて、仁淀川を過ぎて甲子園で有名な明徳義塾学園がある横波スカイライン方面にさしかかっていた。(写真右上:goo地図より)白ノ鼻灯台は、この東に位置する崎山の先端にある。確かに他の地図でも灯台の記号を確認していた(写真左上:国土地理院より)

崎山の西側を走る道路を南北に行ってはみたが、山に踏み込むポイントは、灯台から最も遠い地点となる西側、ほぼ山の真ん中あたりにしかない。おそらく釣り人であろう人の車が数台止めてあるところに自分も車を止めて山に踏み込んだ。まずは整備された山道で急激に登っていく。登り切ったところに板が取り付けられており、そこには消えそうな文字で、白ノ鼻灯台が右方向に進むように書かれていた(写真左中)釣り人は左方向に向かうらしい。確かに方角的にはそうであり、そのまま指示に従い歩き始めた。

Shironohana3ところ が、すぐに道は無くなり、ただ草木が茂った状態なのだ。これまでの経験では、誰か通っていればそれなりに後が残り、多少なりとも進むべき方向はわかる。しかし全くそう言った痕跡が無いのだ。それでも方角を頼りに迷わないため目印となる木を選び確認し、再び進むと言った形で進んだ。その時緑色のビニールテープが枝に巻いてあるのを見つけた。『これだ!誰かが付けてくれた灯台への目印だ!』と喜び、そこからはビニールテープを探しつつ進むことにした。少し北に向かいすぎている気もしたが、全く木々に隠れて周囲がわからない以上、テープだけが頼りだった。その後5箇所くらいテープを見つけて進んだ。そして嬉しいことに、灯台を探すときの大切な目印でもある電線をも見つけたのである。間違いなく灯台に向かっていると確信した。ところがその後ビニールテープが姿を消した。何度か戻っては方向を変えて探したが見つからない。電線も木々に遮られてその走行が把握できない。既に山に入って2時間近くは過ぎていた。南東の方角が少し傾斜で下っているように感じる場所があるため、そちらに進んでみることにした。と突然足を取られてしまった。木々Shironohana1 で傾斜がはっきりしなかったが、急激に下っている。しかも足元には茨が多く、刺さって痛い。少しもう一度傾斜を元の方に上がることにした。更に木々に囲まれ状況がつかめないため、一本の木によじ登ってみた。すると、なんとそこから灯台の姿が見えるのである。しかしそこはとても下ることのできそうにない斜面を下り、更にとても登ることのできそうにない斜面を登ったもう一つ向こうの山にあった。電線は互いの山の中腹くらいで渡されている。

結局ここで諦めることにした。もう一度木に登って撮った写真が左Shironohana2 の下である。悔しいような、それでいて諦めた決断に後悔はなかった。なぜなら私は完全に山で迷っていたからである。ちなみに右下の写真は、一番足を滑らせ安かった場所であるが、一番道らしい場所であったことを付け加えておきたい。

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2007年3月 6日 (火)

室戸岬灯台(高知県)

Muroto12Botantoudai_47 全国各地に行ってみたい灯台は数多くある。今回記事にした室戸岬灯台(写 真右上)もその一つであった。行くからにはお気に入りの写真でその姿を納めたい。そう考えた時から朝日を背景に灯台の写真を撮ろうと心に決めていた。しかし結果はそうは行かなかった。悔しいというか、情けない思い出とともに紹介します。

以前の記事にも書いたが、家内の実家が高知県にある。とは言え高知より足摺岬方面であるため、ここ室戸岬を訪ねる機会は、なかなか持てなかった。しかし07年の2月の連休にその機会を得て、土曜の夕方自宅を出て夜10時頃室戸まで1時間くらいで着ける地で宿を取った。コンビニ弁当を食べ、ビールを飲み、気分良く5時に目覚ましをセットしてベッドにもぐり込んだ。・・・が目が覚めると既に6時前。目覚まし時計に八つ当たりしつつ車に飛び乗った。徐々に空に明るさが増してくる。日の出は6時半。

Photo_12 結局日の出は、室戸まで30分くらいの唐ノ浜灯台で迎えた。(写真左)唐ノ浜は室戸岬より北西に位置しており、地形的に当然太陽は、室戸岬方面の山から登った。天気も良く、唐ノ浜の海岸も十分味わい深かったのだが、やはり心の中で後悔の言葉が響いた。

結局室戸岬に着いたのは7時過ぎ。既に太陽はPhoto_13水平線から離れて朝焼けも無くなっていた。(写真右下)鉄造りの灯台は珍しく、 更に室戸台風や南海地震も乗り越えてきたその白い姿は、近づくことはできなくても、灯台をカメラに納めることを楽しみにしている自分にはとても感動であった。しかし、それ以上に日の出の時間からこの場所に居ることができなかったことが悔しかった。残念であった。どうして今日に限って寝坊してしまったのか・・・ただそれが悔しかった。

おそらく、もう一度訪ねる機会は来るであろう。しかし自分が灯台巡りの時間を大切に考えているであるが故に今回の失敗は反省しきりであった。

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2007年3月 1日 (木)

御前崎灯台(静岡県)

Botantoudai_46 誰でも天気予報に裏切られることはよく経験するところであろうが、この日はさすがにショックだった。かなり以前に訪ねたことがある御前崎灯台であったが、その時に『次回は夕陽を背景に撮影しよう』と考えていたのである。Omaezaki121冬のある土曜日に御前崎周辺の地域の天気予報は晴れ。しかも曇りマークすらなく、降水確率は10%以下とのことで、仕事を終えて午後から鼻歌交じりで出かけた。ところが浜松を過ぎた所くらいから雲が空を覆い始め、御前崎に着く頃は、西の方に少し明るさが残るものの、上空は暗い雲が連なっており、更に灯台に着く頃には小雨まで降り始めたのである。

くどいかもしれないが、自宅を出るときは快晴で、曇り空、ましてや小雨など予想だにしていなかった。灯台に到着しても天気が回復するはずもなく、気分も晴れなかったが、しかたなくいつものように灯台周囲を散策し始めた。御前崎灯台はもちろん整備された灯台であり、そのため入館時間が過ぎていたため灯台敷地内には入れない。ここのところ整備された灯台に行くことが少なく、自由に灯台を味わっていた自分としては、少々不満を感じた。周囲のいろいろな角度から灯台を見て回ったが、以前から決めていた撮影ポイントに三脚を構えた。上空の暗い雲と海の水平線の間にわずかに見える夕焼け色を背景にしたのである。(写真右上)天気が良ければ、背景にある夕焼けが上空に向かってグラディエーションを描いているはずであった。ただ、この日天気が悪いため、周囲に明るさが残っている時間から照射灯が点灯されていたことで少し救われた気がした。

Omaezaki04

Omaezaki_2御前崎灯台は明治7年に建設された歴史ある灯台で、多くの人がその存在を知っているだけでなく、灯台の建つ埼から海を見渡す立体的な景観は、多くの観光客が足を運ぶ要因の一つでもある。そして灯台はその象徴としても慕われていることがわかる。

やがて周囲は暗闇に飲み込まれて、灯台のライトアップも始まった。(写真左下)今回はその姿を写真に収めようと考えていたわけではなく、更に小雨の中体も冷え切っていたため、新たに撮影ポイントを求めての移動を考えることもなく、ただただ暖かい麺類を早く食べたいと考えつつ帰路についた。

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