尾崎日出岩照射灯(青森県)
青森県の灯台を巡る旅は、最終日に下北半島から太平洋側を南下し、八戸を
終点とした。この日は、これまで二日間感じていた東北地方の涼しさは消え、真夏の暑さが戻っていた。階上灯台を訪ねる前に八戸の灯台を巡ることにして、鮫角灯台と、ここ日出岩の照射灯(写真右上)に立ち寄った。灯台に付随した物を除き、照射灯を記事にするのは初めてである。八戸の港はかなり開発された商工業地帯であるが、この照射灯は港の南東に位置し、この付近まで来ると岩肌や草木の中から海を眺めることが出来る。
幹線道路から民家の間にある細い道を海に向かって傾斜を下りながら進むと、左手に八戸港へとつながる海が視界に入る。そしてもう少し下ると、照射灯の後ろ側である箱の部分が見えてくる。照射灯の真後ろに立って、海を見ると、海上にぽっかりと突き出た岩に向かって光が放たれている様を思い描くことが出来る。(写真右)
昭和40年点灯とあり、青森の南東の都市として発展する時期 に立てられたと考えられ、この照射灯は八戸港の発展を見守ってきたわけである。この照射灯の後方に鮫角灯台が、東北の重要な灯台として光を放っており、まさしく青森の東の玄関と言える。そしてここ八戸港日出岩の照射灯は、足元灯として活躍しているのであろう。
しばらく眺めた後、私はしたたり落ちる汗を拭きながら、八戸港のシンボルとも言える鮫角灯台に向かった。
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