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2007年11月

2007年11月19日 (月)

洲崎灯台(千葉県)

Susaki1Botantoudai_2洲崎灯台(写真右上)は、対岸の三浦半島の釼埼灯台とで東京湾の入り口を守る重要な灯台として有名である。と知りつつも東海地方に住む私には、訪れるまで地理的イメージが頭の中には浮かばなかった。洲崎灯台の北緯は34度58分であり、私が住む町の北緯とほぼ同じであり、直線距離で考えれば、東京よりも近いことになる。不思議なものでそう考えただけで親しみが湧いてきた。

館山港沖島灯台を訪ねた後に洲崎灯台に向かった。沖島灯台やその周辺の景観で、既に十分感動させてもらっていたのであるが、前方に洲崎灯台を見ただけで、また新たな感動を覚えた。澄み切った青空を背景に、埼の高台に立つ白い灯台は、眩しく輝いていた。実は、灯台を見つけるときの私なりのお気に入りの状態をいくつか思い描いたことがあった。夕闇迫る海岸でちょうど点灯し始めた灯台を見つける時や、埼の木々の中を歩いて急に開けた視界の中に海の碧色と白い灯台が目に飛び込んでくる時、などなど。そしてその一つが、今回のようにドライブ中に突然目に飛び込んでくる青空を背景にした灯台だったのである。

灯台に向かうための細い道に入ると、その先に有料の駐車場があった。観光地だからと納得して駐車したのだが、駐車場のおじさんが親切に灯台や景色を撮影するポイントを説明してくれて、支払った料金も気持ち良く感じた。 まずは灯台に向かった。一番の高台の上に囲まれた整備された敷地があり、その入り口近くに灯台が立っていた。(写真左上)目線からも背景に海を入れることは出来たが、灯台の反対側にあるSusaki3塀の隅に登って眺めると、右手に東京湾、正面に相模湾、やや左手に大島が確認できた。しばらくゆっくりと灯台を味わっていたのだが、突然元気の良い子供と、続いてお父さんが現れた。そして『よし、ここも登ろう』と灯台への登り口を探していた。おそらくは、登れる灯台である野島埼灯台を先に観光してきたのであろう。『ここは登れないんだ』と残念がる親子の姿も、この時はのんびりと灯台を味わえていた私には微笑ましく映った。(実はその後野島埼灯台で、登れる灯台であるが故の思い出もできてしまったのだが・・・2つ前のブログ参照)

灯台の立つ丘から左手に景色の良いポイントとして駐車場のおじさんからも聞いた、「夕日が丘富士見台」がある。その地点から、天気が良いと富士山と大島が見えるのだそうだ。(写真右下)写真にも写っているが、立て札があり、こう書かれていた。『富士山見えれば大吉、大島見えれば中吉、その他小吉』 凶の言葉は存在しない文句に、再び微笑ましさを感じてしまった。ちなみにこの日は晴天にもかかわらず富士は見えなく、中吉と言うことになるのだが、いつものように『やっぱりまだ上がある中吉が一番』と納得している自分であった。Susaki4_2

駐車場に戻る前に、灯台の下に広がる町を奥まで歩いてみた。どこからでも灯台は見えた。しかも町は灯台よりも海側に広がっており、灯台の光は町の頭上を通って海上に届いているわけである。海のない町に育った私には、ある種の憧れにも近いものを感じながら駐車場に戻った。

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2007年11月11日 (日)

御座岬灯台(三重県)

BotantoudaiGozamisaki2以前、おまけ話の中で、『エスティマ』と言うタイトルで御座岬灯台(写真右上:前回訪問時の写真)を取り上げたが、今回二度目の灯台訪問をしたこともあり、正式に灯台の記事として書くことにした。実は、初回御座岬を訪ねたとき、お気に入りの写真が撮れなかった。写真を撮るには構図的に難しい灯台だと思う。今回は超広角を持参し、お気に入り写真を目指したのであるが、結果はやはり満足はできなかった。

Gozamisaki5 以前にも書いたが、地元の灯台だけは納得の行くお気に入りの写真を目指したいと考える。基本的にどの灯台も、訪ねたときの条件を受け入れて写真を撮ればよいと考えているが、やはり地元の灯台は、条件を整えたくなる。ところが、2005年に御座岬灯台を訪ねたときの写真は、訪ねた時の条件以前の問題として納得できない写真となっていた。そのためブログ記事も書く気になれなかった。

御座岬は、海水浴場として有名な御座白浜海岸の隣であり、自分の家族は昔から海水浴にはここを利用しており、道も熟知している。二回目の訪問となったこの日も、土曜午後に、天気回復・晴れマークのネット画面を見て急に思い立った。自宅を2時過ぎに出たが、夕日までにはまだ少し時間があり、途中深谷水道(英虞湾と太平洋がつながる細い水道)の標識灯を撮影してから灯台に向かった。岬に入る山道ぎりぎりまで車で行き、そこから徒歩で2年前にも歩いた道を向かった。ネットでの予報では、夕方から晴れとあったが、まだ空には厚い雲がかかっており、Gozamisaki6 灯台に向かう木々の間の道は、しっかりと暗かった(写真右下)。灯台に着いたのは5時前であった。

灯台に着くと、思わずうなってしまった。灯台のすぐ後ろには灯台より背の高い木々が横一列につながり、後ろへ下がって撮ることができない。更に灯台の両横とも踏み込めるスペースは限られている。唯一前回あった灯台の左正面の木は伐採され、灯台左正面の見通しは良くなっていた。しかたなく、灯台の真後ろ、見上げると木々の葉が邪魔をしそうな真下に立ち、広角で海を背景に狙ってみた(写真左上)。晴れ男と信じている自分の力ではないであろうが、正面に黄金色に輝く夕日が顔を覗かせてきていた。

Gozamisaki4 次に灯台の右後方から超広角にして夕日と灯台を入れて撮影してみた(写真左下)。湾曲した灯台が惨めにも感じてしまったが、海を背景に撮るという私のお気に入りの構図はこれ以外には不可能なようであった。

すぐ隣の海水浴場は別として、今回2回目の訪問であったが、残念ながらお気に入りの一枚は撮れなかった。『三顧の礼を尽くせば・・・』などと、もう一度訪ねることを、帰路につく前から考えている自分であった。

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2007年11月 7日 (水)

野島埼灯台(千葉県)

Botantoudai 日本で二番目に作られ、明治2年に点灯された歴史ある洋式灯台(写真右上)として有名な野島埼灯台であるが、私がこの日に訪ねた灯台の中で、ある意味Nojimasaki2で期待を裏切られた灯台だった気がする。そんなことを書くと、灯台を真に愛する人や地元の方からお叱 りを受けるかも知れないので、言い訳を含めてこのブログを書くことにした。

Nojimasaki1 館山から出発し、房総半島先端の灯台を巡る旅の一つとして、この野島埼灯台を訪ねた。灯台が遠くに見える地点で、一度車を止めて景色を楽しむことにした(写真左上)。灯台の前方に海原が広がり、遙か太平洋上から東京湾を目指すとき重要な指標となる灯台であることは容易に想像され、地理的重要さがよく理解できた。波が押し寄せては、白く砕ける岩肌が眩しく感じられる海岸線が続き、その向こうに立つ白い灯台の姿は、自然の中、雨風に耐えて投光し続ける姿を連想させた。そして今からその灯台を訪ねるのだと思うと、心がときめいた。

浮かれ気分で灯台に近づいた自分であったが、周囲の飲食店や土産屋、そしてたくさん の車やバイク、そして人が私を驚かせた。晴天の日曜日と言うこともあるだろうが、灯台巡りでこれほどの人に出会ったのNojimasaki3は、同じく日曜日に訪ねた島根県の日御埼灯台以来である。車を停め、灯台に向かって歩き始めた自分の前には、年輩の男女の団体が 大きな声で話しながら歩いていた。『灯台は、少ないから観光地になるんだ』などと、わからないことを言っているのに、まずは肩を落とした。灯台をゆっくり見上げ、カメラに納めてていると、突然背後から大声を出され驚いた。『どうだい?見晴らし良いか~』 なんと、灯台に登っている知人に向かって下から叫んでいるのであった。ここ野島埼灯台は登れる灯台である。『お~、おまえも上がって来いよ~』

Nojimasaki6上と下からの大声のやりとりを聞き続ける気にもならず、私もお金を払って灯台に登ることにした。さすがに、水面高38mの高さからの眺めは良かった。(写真右中・左中)灯台好きのはしくれである自分としては、すぐ上にある照射灯を見たいのだが残念ながら見えない。しかたなく腕を伸ばし、カメラをその方向に向けて写真を撮った(写真右下)。

Nojimasaki4下に降りた私は、灯台資料館を見学し、その後周囲をゆっくりと散策した。芝生も整備さ れ気持ちの良い場所で、カップルや家族連れで賑わっていた。しかし私が思い描いていた、と言うか理想とする灯台周囲の景観とは少し異なっていた。何度か振り向いて、灯台の姿をカメラに納めたが、残念ながらお気に入りの一枚とはならない。しかも、いつも展望に人の姿が写ってしまった。(写真左下)

Nojimasaki5 私が灯台を巡り始めたのは、自然の中でたたずむ灯台の姿に、逆に人の香りを感じたことがきっかけである。したがって観光地化され、多くの人の中に存在する灯台に、私が感じた人の香りを求めることは、難しいことなのかも知れない。とは言え、歴史ある灯台を、灯台マニアの一人として十分に感じることはでき、期待していたものとは異なってもその存在感は十分に味わった。願わくば、次回は人気の少ないときに、大声を出されないように訪ねてみたい。(おまけ話の最初に、灯台を巡るようになった理由を書いていますので、納得されない方は、こちらでご勘弁を)http://toodai.cocolog-nifty.com/toodai/2006/04/post_255f.html

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