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2007年12月 2日 (日)

浜島港灯台(三重県)

Botantoudai浜島港灯台(写真右上)は、三重県志摩の英虞湾の西にあり、英虞湾への入り口にあたる。対岸には、11月11日に2つ前のブログ記事にした御座岬があHamajimakou1る。浜島港灯台と言っても、港にあるわけではなく、矢取島と言う小さな島に立っている。この矢取島の名は、神代の昔、「海彦・山彦」の伝説に由来がある。故事によると、豊玉姫(とよたまひめ)が夫・子どもを残して龍宮へ帰る際、恋しく思って記した矢文(手紙)を放ち、それがこの島に流れついたことからその名が付いたらしい。堤防が島までつながっており、歩いて渡るこHamajimakou3ともでき、更に近くには水産試験場などがある。しかし堤防からこの矢取島を 見るとどことなく、いにしえの歴史を感じてしまう趣がある。(写真左上)

まずは、島に渡ってみた。堤防から左に少し岩場を通り、砂利の小さ な海岸を歩くと、上方に灯台が見える。遠くから見ると小さく感じたが、近づくと予想外に大きい。(写真右2番目)足場は悪いが灯台まで道がHamajimakou2_2付いている。灯台は点滅式のものだが、この手の灯台としては立派である。島の上部の平坦地はほとんど灯台の敷地のみと言って良いほど狭く、周囲の木で海を背景にお気に入りの写真は狙えなかった。日 没が近づいており西の空は茜色に変わり始めており、島全体が見える堤防に留まり、点灯を待つことにした。堤防から西を見ると鳥羽二見の夫婦岩のような岩の後方に夕日が輝いていたが、まもなく雲に隠れ日の入りは見られそうになかった。夕日を後方に浴びて、いくつかの雲が黒く存在を示していた。ふとそのHamajimakou5中の一つが私には竜の姿に見えた。(写真左2番目)少し太った竜かもしれないが、そんな事を連想する自分が、しっかりと伝説の世界を感じながら矢取島を訪問していたのだと気づき、笑みがこぼれた。

堤防で寝転がり、上空の青空と西側の夕日を眺めつつ広角レンズで灯台を含め写真を 撮った。(写真右下)寝転がって見えるその景観が写り、少し満足しつつ灯台が点灯するのを待つことにしたが、辺りはまだしっかりと明るかった。土曜の昼から、仕事を終えHamajimakou4てすぐに昼食も取らずに車を飛ばして来たため空腹を感じる。カメラバッグに入れてあった飴を探し、口に一個放り込んで再び灯台を見ると、なんと点灯していたのである。すぐには点灯と気づかず、灯台先端が何かの光が反射したのかと感じる程度の光だったが、もう一度その光を見て気がついた。点灯の瞬間を見たのかどうかはわからなかった。(写Hamajimakou6真左下)

そのまま少し肌寒くなってきた堤防上に留まり、周囲が暗くなって灯台の明かりを十分感じてから帰路につくことにした。携帯から、夕食の準備を頼むメールを自宅に送ってからその場を離れた。車に乗り込むとき家内から返事が届いたのだが、矢文で手紙を送った海彦と山彦の伝説を思い出し、思いを届けたい気持ちに変わりなくても、食事の内容をメールした自分があまりに現実的に感じてしまった。

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