田曽埼への道と桜(三重県)
田曽埼灯台への道を今回記事にすることにしたのには、理由があ る。以前、暖かな冬の日に田曽埼灯台を訪ねたこと
があり、既にその訪問に関してはブログに書いた。その記事で、『灯台周囲に桜の木々があり、次回は桜の和的な色彩と灯台のコントラストを撮ってみたい』と感じたことを書いた。今回桜の季節を迎え、その時の誓い?を果たすため再び田曽埼を訪れたのである。(写真右上は、前回訪問時の田曽埼灯台) http://toodai.cocolog-nifty.com/toodai/2007/06/post_aae0.html
今回おまけ話のタイトルも付けたのは、桜を意識したからであり、基本的には灯台への道を主に記事にして進めたい。
3月最後の日曜日、天気は下り坂で、朝からどんよりとした雲が覆っていた。早朝に自宅を出て、伊勢自動車道・玉城インターを降りて260号線で田曽埼に向かった。南勢町から田曽埼につながる道はかなり改修されてきたが、それでも一部細くてカーブの多い道もある(地図右中上:gooより)。午前9時前には田曽埼に着いた。田曽埼灯台は、埼の西側である先端に立っているが、訪ねるには
東側にある民家の間から向かう。西側からでは自然の崖をよじ登ることになり危険である。(地図右中下:国土地理院より)東側にある民家の手前の防波堤を民家側に降りる道があり、細いが民家の間を通ってそ のまま遊歩道につながっている。民
家の間を抜けると急な上り坂が始まり、登り切ると平坦な遊歩道が続き、灯台の立つ埼の先端に向かうことができる。前回の記事でも案内したが、”南勢テクテク会”の方が付けてくださった案内板のおかげで迷うことはない。
歩いている途中でポツポツと雨があたったが、降っているという程のものではない。灯台に着くと、早速前回撮った場所と同じアングルで何枚か写真を撮った(写真左上:右上の写真と同じアングルにて)。しかしさすがに一面雲に覆われた背景であり、灯台は勿 論のこと、桜もまったく引き立たない。カメラの彩度や色設定に気を使って何枚か撮ってみたが、やはりお気に入りとはいかなかった。
今年桜の開花は事前の予想より早まった。そんな中タイミング良く、桜咲く田曽埼に出向けたことは幸いなのだが、やはり晴れ男を自称する私としては、青空の下訪ねたかった。前回訪ねたときは、2月とは思えない強い日ざしが作り出す強烈なコントラストの灯台をカメラに納めることができた(写真右下)。しかし、それ故にかもしれないが、灯台周囲に桜の木々があることを知って、次回は桜が満開となった時の霞んだ春を連想して、曖昧なコントラストの写真を思い描き、『和的色彩の写真を・・・』と思ったのかもしれない。そうだとすれば、『狙ったとおりの天気ではないか』と自分に言い聞かせ納得した(写真左下)。
晴れてくれなかった言い訳かもしれないが、前回とは異なった田曽埼灯台の姿を見せてくれた天気や周囲の桜に不満を持つどころか、雨が本降りにならなかったことをありがたく感じながら、灯台を後にして、再び民家の間を通り抜けて車に戻り、帰途に着いた。
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