葛登支岬灯台(北海道)
函館を旅する機会に3基の灯台を巡ったが、今回は当初から予定していた葛登
支岬灯台(かっとし岬)(写真右上)を紹介する。他の2基は、函館に着いてから時間が取れたため幸いにも訪ねることが出来たのだが、この葛登支岬灯台は函館へ行くと決まった時から予定に組み込んで、下 調べもしっかり済ませていた。
朝早くに函館に着き、まずは朝市で海鮮丼を味わって(写真左上)から葛登支岬に 向かった。天気も良く、函館山を左手に見ながら海岸線に沿って228号線を西に進むと、茂辺地を過ぎて函館湾を回り込むようにして葛登支岬に着く。ところが国土地理院の地図では、灯台を通り過ぎたところから戻るような形で、車でも通れそうな道が灯台までつながっている様に記されて
いた。しかしそんな道はなく、危うく見過ごすような草の茂った地道しかなかった。車を空き地に止め、その道を歩いて岬に登った。道は笹に覆われていたり、背の高い枯れ草に覆われたりしており、その度にバキバキと音をたてながら払い除けて進んだ。途中左手に線路が見え、そこにつながる崖の下にわずかだが雪が残っていた(写真左2番目)。この日最高気温15度の晴天だった。
最後に笹の覆い茂る場所をかき分けて進むと灯台の裏側に出た。周囲を低い柵が囲 んでいたが、乗り越えて敷地に入って、まずはゆっくりと景色を楽しんだ。灯台の裏側から見ると、左側に函館山が見え(写真右2番目)、函館港に入るための重要な指標となっていることがわかる。灯台の正面に回ると、正面側にも道が通じている。こちらは地道だが、車なら通れそうである。下調べ十分で来たつもりであったが、正面へ通じる道があることは確認していなかった。少しその道を下って灯台を振り返ると、灯台が岬に溶け込んで立っているのが見える。
昨年夏に青森の灯台を巡ったことを思い出し、本州最北端の大間埼から津軽海峡を越えて函館方面の景色を見ていたのだが、今はこちら側に居るのだと実感した。そのまましばらく灯台を眺めていると、夜になり周囲に光りを放っている姿を思い浮かべることができた(写真左下)。
立派な灯台なのだが、案内板は見あたらなかった。確か改修工事もされていると記 憶しているが、その姿は確かに綺麗である。それにしても青空を背景に、函館旅行の一番の目的としていた葛登支岬灯台を訪ねることが出来たのは本当に幸いだった。(写真右下:正面の入り口から撮影)蛇足になるが、この日函館の夜景も実に素晴らしかった。
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