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2008年9月12日 (金)

勝浦灯台(千葉県)

Botantoudai 私が住む三重県の南紀にも勝浦と言う地名があり、どことなく親しみが湧く千葉Katsuura2県の勝浦灯台(写真右上)を今回は紹介する。2008年夏の灯台巡りで、海岸線に沿って福島県・茨城県と進み千葉県に入り、犬吠埼や太東埼灯台などを経て、夕暮れ時にたどり着いた。お昼時に訪ねた犬吠埼では晴れていたのだが、勝浦灯台に着いて西の空を見ると、翌日の雨を予感させる雲行きであった(写真左上)。

屏風ヶ浦の刑部岬に立つ飯岡灯台を出て、勝浦方面に車を進め始めたのであるが、それまでの断崖が続いた景観とは全く異なった九十九里浜を急に見たくなり、当初予定していなかった九十九里道路を利用することにした。料金所を通過する時、係のおじさんから『今日は、速度取り締まりをやってるから、気を付けて走行してください』と言われた。「なんて親切なんだ~」と、感激して礼を述べて、その後はきっちりと速度を守る善良なドライバーになり、のんびりと九Katsuura6十九里の景色を楽しみながら走った。本当にゆっくりと走っていたこともあるのだろうが、どこまでも砂浜が続き、確かに広いことは十分に感じた。しかしいつまで走っても警察の姿などなかった。やがて停止の必要がない料金所を通り抜け、その後は海岸線からも離れ始めた。結局終点だったようで、信号のある交差点に出て、ナビが指示する通り左折することにした。速度取り締まりなどやっていなかった。だまされたかどうかは別にして、一般道を走った方がずっと早く着いたのではないかと思うくらい素直にゆっくり走った自分がかわいらしかった(写真右中:刑部岬Katsuura1から撮影)。

太東埼灯台に立ち寄ってから勝浦灯台を目指したのだが、道から見える景色は、埼や入り江が入り組み、岩肌の海岸に挟まれた砂浜など三重県在住の私にとって見慣れたものになっていた。小さな浜にも海水浴場として海の家が建ち並らび、この周辺が海を求めてやって来る人たちで賑わう場所であることは容易に想像できた。夕暮れ前に勝浦に入り、ナビの指示通り灯台へ続く道を進んだ。ところが、岬を巡るように続く、路肩に草木が茂る細い道に入ると、ウオーキングやジョッギングをする人たちが多く、私の車が通るときに、迷惑そうにこちらを見るのである。車の乗り入れKatsuura3禁止の歩行者専用なのでは・・・?と心配になるくらいだ。幸い地元の車と思われる対向車とすれ違ったので、そのまま進んだのだが、地元の方々の間では、こう言ったエアロビックな運動が盛んで、この道はそのコースとして親しまれているのであろう。私も朝のジョッギングを続けており、走っているときの車に対する気持ちは理解できる。邪魔をしないようにゆっくりと車を進めた。

そんな道の一角に灯台の入り口がある(写真左中)。門はしっかりと閉ざされているのだが、横からKatsuura5_2自由に出入り可能である。木々に囲まれたなだらかな坂道を少し登ると、すぐに灯台の姿が見える。灯台の立つ丘は、「ひらめきケ丘」と言う名前が付いている。まだ上空には青空が残っていたが、既に灯台は点灯されていた。柵や塀で灯台が囲われていることは珍しくないが、ここ勝浦灯台のそれは半端ではなかった。大正6年に設置されてから、太平洋戦争などで何度か被害に遭った過去が案内板には記されており、高い塀と厚い扉はかたくなに侵入を拒んでいるようにも感じた。薄暗くなった林を通り抜けて反対側まで行く元気もなく、しばらくは入り口正面から灯台や景色を楽しんだ(写真右下)。

Katsuura4 東に向かって広がる海、そしてそこにそびえる灯台。門の横に立てられた案内板にも記されていたが、日の出の時間に訪ねることができたら、素晴らしい光景を見ることが出来そうである。しかし今は、あいにくの西の雲のおかげで夕陽すらも差し込まない日没間近の時間である。うす暗くなり始めた岬の上は静寂に近く、閉ざされた頑丈な扉や高い塀に囲まれた敷地の奥で、静かに海上に光を放っている灯台の姿は、私には物静かに役割を果たす職人の様に写った。(写真左下)。

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コメント

始めまして  愛知県で教員をしている者です。 
私も若い頃から旅行のついでに、灯台があると必ず寄るという程度の灯台好きでしたが、この頃は、灯台を目的にフラフラと彷徨うにようになりました。
まだ、一泊程度で行ける範囲でしか行っていませんが、時間を見つけて、回ろうと思っています。
ヒデ先生のブログやホームページ、大変参考になりました。
ここに書かれている情報やヒデ先生の想いを参考にさせていただいて、これからもぼちぼち灯台に会いに行きます。
時々、感想などコメントさせていただきます。色々教えてください。

投稿: 4丁目の夕日 | 2008年9月13日 (土) 10時20分

4丁目の夕日さん コメントありがとうございます。
いつの頃からか休みがあると灯台巡りに出かけて、気まま
な文章でブログをまとめていますが、灯台を訪ねる方の参考
にしていただけるのは、本当に嬉しいです。
これからも、情報交換などよろしくお願いいたします。

投稿: ヒデ先生 | 2008年9月13日 (土) 12時18分

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