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2008年9月 5日 (金)

色あせぬ写真~葛登支岬灯台~

Botanomake 以前、北海道函館を訪ねた時に巡った葛登支岬灯台を記事にしたのですが、Kattoshimisaki1 それを読まれた、お父様が灯台守だったと言われる女性からメールをいただきました。その方が幼い頃に、お父様が葛登支岬灯台の灯台守をされ暮らしてみえたとのことで、私が灯台周辺の道なども写真と共に触れていたため、懐かしく感じられて連絡をいただいたのです。また、既にブログにまとめていた徳島県の阿瀬比ノ鼻灯台にも住まわれた事があると知り、その後数回メールで親しく情報交換をさせていただいたと言う経緯もあります。(それぞれのブログへはこちら 葛登支岬灯台 阿瀬比ノ鼻灯台 )

その女性から先日数枚の写真を添付して送っていただきました。写真は燈光会からも依頼があり、近々燈光会誌にも掲載されるらしいのですが、ご本人様より許可をいただき今回、このブログでも紹介させていただくことにいたしました。Omakekattoshi3_2

一枚目の写真は案内板です。私が葛登支岬灯台を訪ねたと きに、燈光会の案内板がなかったことについてブログで触れたのですが、案内板があったと言うことで、写真と連絡をいただきました。私がもっと周囲を探索すれば見つかったのでしょうが、私がアプローチした反対側(灯台より北側)の道沿いの草に埋もれるようにあったそうで、女性の知人が写真を撮って送ってくれたものを、譲っていただきました。(写真右上)

二枚目は昔の灯台の南側からの写真です。現在、葛登支岬灯台への道は北側からが一般的らしいのですが、私は南側(灯台からは裏手になる)から訪れました。早春に訪ねたのですが、雪は残っていませんでした。私の写真には遠景からの物が無く、いただいた写真と見比べるのは無理がありますが、全体の地形は変わらず、灯台裏に植えられた松は随分大きくなり、全体に周囲の草木が当時に比べると茂っていることもわかります。(写真左上から:いただいた昔の写真、そして私が撮った同じ場所の近接写真数枚。松の木に隠れた灯台など)

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三枚目は昔プロの方が撮られた投光している灯台の写真です。ブログにも書いていますが、北側の道から葛登支岬灯台を眺めていますと、たとえ日中であってもその光りを思い描くことができました。もちろん実際の姿を見たわけではなかったのですが、送っていただいた投光する葛登支岬灯台の写真は、まさしく私が思い描いた姿そのものでした。約一時間くらいの滞在でしたが、灯台に近づいては少し離れ、また近づいては違う方向に離れて眺めて・・・と繰り返す間に景観全体が頭の中にできあがり、その中心に位置する灯台、そして照射灯の向きから光りを思い描いていたのです。灯台をもっと身近に利用したり、かかわって生きておられる方から見れば、私のたわいもない想像など一笑にふされることとは思います。確かに灯台を巡って灯台に触れるだけの私に灯台の真の姿を語ることはできないかも知れません。ですが、少なくとも私が灯台を巡りながら感じる灯台での人の香りは、私にとっては追い求める価値のある物と思っています。写真には右に灯台守の方が住んでみえた建物も写っておりとても貴重な写真です。(写真左下:いただいた写真、そしてモノクロにしてみた今の灯台)

Omakekattoshi2 Omakekattoshi8

灯台を通じて知り合った女性から、送っていただいた三枚の写真。一枚は私が出会えなかった物、一枚は時の流れを感じつつも、今をより知るための物、そして一枚は私がイメージした物でした。私の中では決して色あせることのない三枚の写真でした。

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