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2008年9月10日 (水)

伊根港亀山・青島灯台(京都府)

Botantoudai 近づくことができずに望遠で撮影しただけの灯台は、このブログでは取り上げ るのを控えていたが、最近沖縄の備瀬埼灯台や和歌山の鰹島灯台など続いてInekouaoshima6 紹介した。灯台を訪ねたときに感じる人の香りに心を動かされて書き始めたブログではあるが、たとえ灯台に近づけなくても何かを感じた場合は記事にまとめたくなると言うのが言い訳かもしれない。今回紹介するのは、伊根港の亀山灯台(写真右上)と、そのすぐ近くの青島に立つ青島灯台(写真左上)である。伊根港灯台は、もちろんすぐ近くまで訪ねることが出来たのだが、周囲に釣り人が多く、人の香りを感じるよりも人を避けるのに苦労した。青島灯台は望遠のみの撮影となったが、堤防にずらっと並んだ釣り人が釣り糸を垂れる中で、私1人が三脚を構えて撮影したという点では思い出深い。

Inekouaoshima2 2007年初秋に京都丹後にある、経ヶ岬灯台を訪ねた後に天橋立方面に南下しながら伊根港に立ち寄った。ちょうど若狭湾全体から見ると西の端にあたる。青島は伊根港の入り口付近にある小さな小高い島で、ちょうど伊根港への入り江の入り口近くにあり、島全体が木々に被われ、仮に渡ることが出来ても灯台にたどり着くのには苦労しそうである。伊根港灯台は、東側の埼の港への入り口近くに立っている。(地図右中:国土地理院より)

経ヶ岬灯台を紹介したブログでも書いたが、多雨多湿の丹後地方。じっとりする熱さの中Inekouaoshimachizu5 伊根港亀山までやってきたのだが、町並みは趣のある通りで、この日はアマチュアカメラマンの集いでもあったのだろうか、カメラバッグを持ち一眼レフなど上級機種のカメラを手にした人たちが、町並みの至る所で、さまざまな物に焦点Inekouaoshima3_2 Inekouaoshima4_2 を合わせていた。海沿いに埼の反対側で行き止まりとなる道には、『ずらっと』と言う表現がピッタリだと感じるくらい釣り人が堤防や岩場に並んで釣りを楽しんでいた。当然道路路肩は車でいっぱいであり、わずかな隙間を見つけて車を止めたのだが、灯台まで徒歩で10分以上かかる場所しか空いていなかった。灯台の立つ岩場にも釣り人は多く、一番苦労したのは人が写らないようにタイミングを計ることだった。(左中写真2枚:拡大で灯台後方の人の姿がわかる)

伊根港灯台は、この日少し前に訪ねた三津港島堤灯台と同じく赤い色をしており、堤防でInekouaoshima1 はなく自然の岩の上に立てられている。人が居ないような時間帯に来れば、小さな港の入り口に立つ灯台として、何気ない一枚のスナップ写真に懐かしさを感じるようなイメージであったに違いない。しかしこの日は灯台周辺の狭い岩の上に何人もの釣り人がいて、灯台の写真に人が入らないようにするのに苦労したこともあり、どこか都会の雑踏を連想するようなイメージとなってしまった。同じように人混みの中であっても、堤防に三脚を固定して青島灯台を望遠で覗くと、灯台が人気のない木々の間から顔を出して、入り江や埼を見下ろしているのがよくわかった(写真右下)。近づくことが出来なかった青島灯台ではあるが、そこに人の姿はなく、それ故に今回は思い出深い物となった気がする。

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