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2008年11月 7日 (金)

小良ケ浜灯台(福島県)

Botantoudai ここ数年続けてお盆過ぎに夏期休暇をとり、灯台巡りの旅に出ているが、今年初 めて雨に降られた。と言っても今回紹介する最初の訪問地、小良ケ浜灯Oragahama1台(写真右上)を過ぎてから天気は回復してくれたのであるが、それだけにこの灯台への訪問は思い出深いものとなっている。仙台を出発したときには、大雨警報が出る土砂降りだったが、少し雨あしは弱まったとは言うものの、重く低い雲に覆われて降り続く雨の中、海鳴りとも雨風とも言えないお腹に響くような音を聞きながら灯台を訪ねた。

Oragahamachizu6 地図上(地図左上参照)、比較的容易に訪ねられると思ってやってきたのであるが、立ち入り禁止の看板にいきなり行く手をふさがれた(写真右中)。車をそこに停めて、雨用のウエアを着込んで傘をさし、カメラバッグを背負って埼に向かうことにして車を出たのだが、いきなり大粒の雨に変わった様に感じた。立ち入り禁止の柵を越えて歩き始めると、道は二手に分かれる。灯台は左に向かう道だと知りながらも、正面に向かって進み、まずは埼の先端へ行ってみることにした。しばらく進むと、何故立ち入り禁止になっているかが理解できた。道が続くはずの部分が崩落している。しかもかなり以前からの様で、崩落部分に続く道には背丈ほどの草が茂Oragahama5っていた。ちょうど荒れた海が見え始めた場所で、少し離れて続いている崖に囲まれ、入り 江のようになったその場所にいると、風や雨の音に混じり海が低いうなり声をあげているよう に感じた。

仕方なく来た道を戻り、今度は灯台に続くはずである道へと入った。少し道は細く、周囲の草をはねて雨水が顔にかかる。やがて正面に灯台の姿が見えてきた。灯台の正面に出る手前に鎮魂碑がある。暗い雲に覆われ、雨降りと言った暗い雰囲気に加えて、埼の正面でも聞こえていた海鳴りとも言える低い音が聞こえ、私の体全体にのしかかっ Oragahama3_2 てくるように響いている。これまでの灯台巡りではあまり味わったことのない状況をしばらく楽しむように、しばらく暗い空の下、荒れて濁った海を眺めた(写真左中)。

カメラを出して撮影を始めたのだが、海から吹きつける風で雨が飛び、レンズフィルターにすぐ水滴が付く。落ち着いて写真を撮れる状況ではなかった。灯台の立つ敷Oragahama4地は、以外に広く、海側の奥まで行くことが出来る。しかし大粒の雨が横から降る中では、如何に灯台を撮影するかと悩む余裕もなかった。何枚か写真を撮ったが、そのうち何枚かは 雨粒が付いて写真に黒いシミのように写り込んでしまった(写真右下)。

灯台を後にしようと背を向けても、『ドオー、ゴオー』と低く響く音が背中に降り注いだ。振り返ると、来た時と同じように灯台Oragahama2_2がそこにあった(写真左下)。晴れた日に来れば、また違った灯台を味わえるかもしれない。しかし私は、もう一度改めて来ることを考えなかった。海鳴りと表現するのは間違いかも知れないが、低く黒い雲に覆われた荒れた日に訪ねた灯台を、私の中でより印象深く演出してくれた音として、心地よくその音を聞きながら車に戻ることにした。

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コメント

はじめまして。
灯台巡り、楽しく読ませていただいております。
とにかく写真が素晴らしい!。
実は、私も昨年ひとり旅で「観音埼灯台」を訪れて以
来、灯台に魅せられた輩です。初の自転車ツーリング
では「犬吠埼」へ、今年も自転車で「太東埼」へ。
夏には「城ヶ島」「剱崎」をバスを乗り継いで巡って
来ました。
今年の冬は「野島埼」までツーリングしようと計画
していたのですが、循環器系の持病が再発し、さらに
消化器系に問題が生じ泣く泣く延期しました。

お暇な時に私のブログへも遊びに来て下さい。
俗な記事は飛ばし読みして下さいね(笑)。

では
タルサ・マクリーン

投稿: Tulsa McLean | 2008年11月11日 (火) 21時23分

Tulsa McLeanさん
コメントありがとうございます。早速ブログにもお邪魔しました。
これからも巡り、綴ってきますので、またヨロシクです。

投稿: ヒデ先生 | 2008年11月11日 (火) 22時24分

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