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2008年12月

2008年12月31日 (水)

三木埼灯台への道(三重県)

Botanway_2   2008年、最後の記事を何にするかで悩んだが、久しぶりに灯台への道(行程)をまとめてみることにした。私の住む三重県は、Mikisaki2 南北に長く、志摩半島を越えて南への道は限られてくるのだが、今回紹介する三木埼灯台(写真右上)は、気象番組などで度々紹介される尾鷲のもう少し南にある。しかし、そうわかっていてもたどり着くためには、複雑な道を通り、更に約30分程の山歩きが必要である。今回は、当初の目的に沿って、灯台までの道を中心にまとめてみた。三木埼灯台については、既にブログ記事としてまとめてあるので、そちらを参照していただきたい。

Waymikisaki4 42号線熊野街道を南下して尾鷲市街を通過し、311号線へ左折して入る。注意が必要なのは、311号線への左折より手前に鉄道と同じように海に沿って左折する道があり、それは桃頭島や久木埼へ続く道であり遠回りをすることになる。311号線を左折したら三木浦町を目指して進む(地図左上:MapFanより)。一山越えると、海が見えてくるが、そこは九木港や九木埼灯台へ向かう道である。鉄道の九鬼駅もここにある。そこを過ぎると、まもなく三木浦トンネルにつながる。しかしトンWaymikisaki2ネルには入らず、その手前で分岐する旧道に入り、山間部を進む(地図右二番目:国土地 理院より)。私も訪ねるまでは、もっと細く不便な道を思い描いていたのだが、道幅も問題なく、案外苦労しない。この旧道を走る途中で左折して更に三木埼に向かって細い道に入るが、まだ十分車で行くことが出来る。

Waymikisaki5 三木埼への徒歩での入り口となるポイントには左手に小さな案内板もあるが、右手に広がる開拓された広場が目印となる。ちょうどその周辺は車を停めることも可能である。案内板の場所から徒歩で山に入る(写真左二番目)。まず上り坂が続くが、石段が整備されており少々きつい登りだが、最初と言うこともあり軽快Waymikisaki6 に登れる。また木々の間から洩れる光がコントラストの効いた景色を演出してくれるので、歩いていて楽しく感じた(写真右三番目)。

登り切ると、そこからが山歩きと言った感じだが、道も整Waymikisaki8備されていて迷うことはない。崖に面し た歩道には柵も設けられており(写真左三番目)、気持ちよく山歩きが楽しめる。しばらく進んでいくと、両側にシダ類が覆い茂った道を通る(写真右四番目:今回から灯台への道のタイトル写真にも利用するくらい、私としてはこの場所が気に入った)。この場所はかなり灯台に近づいたWaymikisaki10場所である。

等高線の入った地図(左四番目地図:国土地理院参照)を見るとわかるが、最 初の登り以外は、直線的に山を登ると言った箇所はほとんどない。分岐点も終盤にあるが、案内表示もあり迷わずにたどり着ける(写Waymikisaki3真右5番目)。ただ、この時は灯台近くの道が崖崩れでも生じたのだろうが、本来なら道を下って、灯台を仰ぐように門に達するのだが、道が崩落していて、少し高い位置(灯台の裏手)から入る形となった。立派な門があるのだ が、当然周辺は荒れていて残念であった。

三木埼灯台への行程で、唯一迷ったのが帰り道である。と言っても問題なかったのであるWaymikisaki9が、来るときの案内で迷わず通過した分岐点を反対方向から見ると(写真左五番目)、少し悩んでしまったのである。ちょうど木々に囲まれた場所で、一休みするにも良いポイントなので、私は地図を確認しつつ、しばらく自然を味わってから残りの帰路につき、無事車までたどり着いた。

Waymikisaki11 後日灯台巡りの大先輩から聞いたのだが、この周辺でも熊は出るそうです。私は灯台巡りで山道を歩くため、いつも熊鈴も着けていましたが、以前熊の恐怖に悩まされた箇所もあり(こちら参照)、少し後から怖く感じました。みなさんも夏の後半から秋に行かれる場合は注意して下さい。

三木埼灯台は、主に東方面の海上に向かって光りを放っており、大晦日の今日、この記事をまとめながら、元日の朝ここから初日の出を見るのもいいな・・・などと考えていました。(尚、前の灯台の記事を含め、三木崎灯台を三木埼灯台と書いていました。今から全て訂正も大変なので、この場を借りて訂正とお詫びを)

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2008年12月21日 (日)

磯埼灯台(茨城県)

Botantoudai 前日の強風も治まりかけた頃に、茨城県大洗で夏の夜明けを迎えた。まず宿のすIsosaki3 ぐ側の海岸で、荒波に耐える磯浜灯台跡を訪ね、その後今回紹介する磯埼灯台(写真右上)に足を運んだ。上空は青空が広がり始めているが、東の空に昨日からの厚く黒い雲が残り、既に夜が明けているのに日差しが雲に吸収され、なんとなく薄暗く感じた(写真左上)。

Isosaki1 海岸に沿った道を進むと、緩やかなカーブを曲がる丘の上に灯台の姿が見えた。まだ薄暗いと感じていたが、夜も明けており、既に点灯していなかった。灯台に続く階段下が近くの食堂の駐車場となっていて、早朝と言うことで無断駐車をさせていただき階段を上った。灯台の立つ敷地は、見た目よりも狭く、更に海側は背丈以上の木が連なっていて海は見えない。しかたなく、少し朱色にIsosaki5染まった雲が点在する青空を背景に灯台の後ろ姿を撮影した(写真右中)。その後周囲をグルグルと回ったが、灯台の後方には民家が連なり、それ以上下がって、海を入れた写真を狙うことも出来なかった。それでも海を入れた写真が撮りたくて、灯台を真横から眺めつつ後方に下がり、なんとか少しだけ海を入れて写真を撮った(写真左下)。

磯埼灯台は、冒頭にも紹介した磯浜灯台跡から北に車で15分位の場所に立つ。名前こそ似ているが外観も周囲の雰囲気も両者は全く異なる。Isosaki2いずれの灯台も夜明け時に訪ねたのだが、ここ磯埼灯台は、どっしりと落ち着いた雰囲気と表現して良いだろう。磯浜灯台跡では強く感じた風もここでは穏やかに感じ、波の音もほとんど聞こえてこない灯台周りでは、時間が経つのも遅く感じた。縮小地図でこの周辺を見ると、なだらかな海岸線に見えるが、実際走ってみると微妙に入り組んでいる。それぞれの灯台の、それぞれの役割を肌で感じることができる。Isosaki4

とりあえず写真を撮り終えた自分は、もう一度灯台近くに腰を下ろして灯台を眺めた。先ほどまで薄暗いと感じていたのだが、灯台の白い塔が眩しく感じ始めた(写真右下)。昨日までの曇天から変わり、今日は天気に恵まれそうである。そう考えるだけで、先ほどまで海を背景に満足のいく写真が撮れずにくさっていた自分も、不思議と明るい気持ちになってくる。そしてそう感じながら灯台を眺めると、灯台の表情も違って見えてくる。まったく自分勝手に灯台を味わっていたことを少し反省しながら、千葉県方面に向けて出発することにした。

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2008年12月11日 (木)

大津岬灯台(茨城県)

Botantoudai 2008年の夏に巡った福島県から千葉県鴨川までの灯台の中で、ある意味一番印Ootsumisaki2 象が薄いのが、今回紹介する大津岬灯台(写真右上)である。もちろんその理由は、私個人の理由である。既に紹介した小良ケ浜灯台では豪雨、番所灯台では不似合いなカップル、日立灯台では竜巻・・・と言ったように、印象深くなる何かがあったのに対して、ここ大津岬灯台では何事もなく、平穏無事に巡ることができたからである。

Ootsumisaki5chizu  大津岬灯台は、いわき市から海岸線を南下し、北茨城に入った五浦(いづら)岬公園に隣接して立っている。雨上がりと言うこともあるだろうが人気の少ない静かな場所であった。道沿いに灯台に入る短い坂道があり、灯台が正面に見える(地図左上)。数台の駐車場があるが、その右手奥には民家がある(写真右中)。そこの飼い犬と思われる犬が愛想良く近寄ってきてくれた。

いつものように海を背景に撮影できないかと歩き回ったが、灯台より高い場所もなく、周りのOotsumisaki4_2 木に遮られていた。海は勿論見えるのであるが(写真左下)、灯台を写真に入れることは叶わなかった。海も小良ケ浜灯台で見たような海ではなく、少し穏やかになり、天候が回復しつつある事を感じさせた。とは言うものの、空にはまだ厚い雲がかかり、徐々に風が強くなってきていた。この後日立灯台を目指し移動している時に、竜巻という言葉もラジオから聞こえ、実際日立 灯台では突風に悩まされたのであるが、この時ここ大津岬にいる時には、周囲Ootsumisaki1の雰囲気や人気のなさからむしろ雨上がりの静寂を感じていた。

しばらく周囲から眺め、その後灯台に近づくと、灯台のプレートが気になった(写真右下)。昭和35年初灯なのだが、「大津岬灯台」と燈台ではなく、灯台と記してあった。 しかも代理石板に名前が刻まれており、珍しく感じた。この時だけ何気なく考えただけであるが、灯台のネームプレートとしては、金属製のプレートで文字がエンボス状に浮き出た形が一番多いような気がする。大理石板に刻まれた物はすぐには浮かばず、珍しく感じたのである。Ootsumisaki3

印象が薄いと書いたが、確かに静寂の中、更に曇った夕暮れ時で鮮明に刻まれる物や出来事がなく、私にはそう感じたのかも知れない。それだけに、ゆっくり灯台を見上げたときに物静かな落ち着いた灯台として私の中には記憶された気がする。

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2008年12月 3日 (水)

安房埼灯台(神奈川県)

Botantoudai 剱埼灯台のブログでも語ったが、昨年東京湾の東側南房総を秋晴れの中巡り、Abousaki4 同時期の今年、西側の三浦半島を巡ることができた。いずれも仕事での上京を利用して巡ったのであるが、残念ながら今年は最後に巡った安房埼で雲がかかってしまい全て秋晴れとは行かなかった。しかしそれだけに今回紹介する安房埼灯台(写真右上)は思い出深いと言える気もする。

もう一つ思い出深くなった理由として、時間に追われていて、安房埼につながる城ヶ島公園の中を全速力で走ったことも挙げられる。早朝に東京から京急線に飛び乗り、北久Abousaki6_2 里浜でレンタカーを借りて移動したのだが、安房埼灯台を後にするとき、初めて返却時間が迫っていることに気づいた。借りるときに、予約していた時間より30分も早かったのだが、「9時からにしておきますから」と親切にされた。それだけに、多少なりとも遅れるわけにはいかない。埼を登る階段を駆け上がり(下るときに撮影した階段:写真左上)カップルが寝転がったり、家族連れがボール遊びをしたりするAbousaki5間を、全速力で駆けて車に戻り、そのまま北久里浜を目指した。幸い返却時間に間に合い、追加料金を払うこともなかったのだが、それだけに思い出深い。ちなみに、レンタカーは憧れだった湘南ナンバー(写真右中)で、密かに嬉しかったことも付け加えておく。

地元の人にしてみると、安房埼灯台や城ヶ島公園は普通の憩いの場所かも知れないが、遠Abousakichizu1くから訪ねた者にすると、どことなく観光地っぽい。とは言え、城ヶ島灯台周辺の土産物屋が並んだりする観光地のイメージではない。むしろ安房埼周辺の岩場が織り成す景観が、そう感じさせているのかも知れない(地図左中参照)。

Abousaki3ちょうど一年前の南房総を巡った時、最後に訪ねたのは白浜港灯台だった。そのブログにも書いたが、地元三重県には珍しい平坦な岩場に立つ灯台として感動した。今回も最後に巡った安房埼灯台は、平坦な岩場に立つ灯台で、灯台の姿も、水平線も、波しぶきも全て見渡せることができ、あいにくの曇り空にもかかわらず、私には感動であった(写真右下)。

城ヶ島に渡ってからのんびりと昼食を取ったりしたため、時間がかかってAbousaki2しまい、この後汗をかきながら走り続けることになったのだが、この時はまだ時間を気にすることもなく、安房埼の岩場にのんびりと腰を下ろし、灯台を、そして全 てを一望できる景色を眺めながら過ごしていた(写真左下)。

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