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2009年9月

2009年9月29日 (火)

禄剛埼灯台(石川県)

Botantoudai今回は、能登半島の灯台として最も有名であろう禄剛埼灯台(写真右上)を紹介Rokkousaki5_2 する事にした。能登の灯台巡りでは、比較的大型の猿山岬灯台でさえ誰とも出会わなかった。しかしここ禄剛埼灯台だけは多くの観光客がいて、知名度の高さを改めて感じた。加えて禄剛埼灯台は、明治16年初灯と言う歴史有る灯台である。私は、観光地となっている様な有名な灯台を訪ねるときは、以前野島埼灯台を訪ねた時の経験から少し身構えてしまうことが多い(理由は野島埼灯台のブログ参照)。しかし朝から徐々に厚くなる曇を気に掛けていたために、かえって身構えることなく気楽に訪ねることが出来た気がすRokkousaki4 る。もちろん青空が、まったく無くなっていたことは残念であったのだが。

広い駐車場から、禄剛埼へ続く道を登っていくと、途中私の好きなオオデマリ(写真左上)が咲いている。曇り空であるからこそ緑とのコントラストが魅力的に感じられて、カメラを向けていると、御年配の方々がガイドさんの旗に連なって登ってきた。そして一人の女性が立ち止まって私と同じ様に、オオデマリにカメラを向Rokkousaki1けた。なんだか急に照れくさく感じて、灯台へ進むことにした。

灯台周辺には大勢の観光客の姿があった。気に入った構図で灯台を狙いたいのだが、なかなか人の姿が写らないタイミングが訪れない。一枚の写真を撮るのにかなりの時間がかかりそうなので、目立たない程度の人の姿はあきらめることにした(写真右中)。灯台は力強く、立派なのだが、個人的に欲を言えば、Rokkousaki6ヶ岬灯台くらい土台の部分が立派でも良いようにも思えた。とは言え、こう言った大型灯台の姿は灯塔の高い灯台よりも私個人は好きである。もちろん、好き嫌いの問 題ではなく、その設置場所や水面高の問題であることはわかっているのであるが・・・。

灯台のちょうど真裏が本来の灯台の入り口に当たるらしく、名前が刻まれた門が構えていたRokkousaki2(写真左中)。もしこちら側から訪ねていれば、後ろ姿を初めに見るわけであり、きっと兵庫県の江崎灯台や和歌山県の日ノ御埼灯台に似ていると感じたに違いない。しかし既に正面の姿を見てしまった私には、その照射灯の大きさからも、やはり異なった灯台として記憶されたことは間違いなかった。

それにしても曇り空は残念だ。曇り空のおかげで身構えずに訪ねることが出来たと言っても、写真を撮るのなら、やはり青空が欲しいところである。曇り空では水平線が何とも言えずRokkousaki3物足らない。そう思いながら海を背景にカメラを向け、夜をイメ ージして薄目をつむってみると、海と空の区別がなくなった(写真右下)。考えてみれば、夜には海と空の区別などつかないのである。そして照射灯から放たれた光は真っ直ぐに海上の船に届いているのだ。わかっていたことではあるが、そんな事を納得しながら再びカメラを灯台に向け、シャッターを切った(写真左下)。

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2009年9月24日 (木)

入埼灯台(新潟県佐渡)

Botantoudai 佐渡に渡ることが出来た。シルバーウイークと名付けられた2009年9月の連休をNyuusaki3 利用して訪ねたのである。天気に恵まれた二日間の滞在で佐渡の道は、ほぼ制覇するように、のんびりと主要な灯台を巡った。今回は、早速その中から最も歩きが長かった入埼灯台(写真右上)を紹介することにする。

フェリーを利用して直江津港から佐渡の小木港まで自分の車で渡り、同日主に南Nyuusakichizu6 側を、そして二日目に北側を巡り、入埼は二日目の午前中に訪ねた(地図左上:MapFanより)。日本の渚100選に選定されている尖閣湾に立つ大埼灯台を訪ねた後に向かったのだが、尖閣湾に限らず佐渡の観光地は、周辺に特別な雰囲気はなく、立ち寄ってみると観光地となっていると言う感じである。入埼灯台が見えてきた周辺(写真右二番目)も同様で、キャンプ場などのある海岸の向こうには奇岩もあり、一見観光地なのNyuusaki1だが、特別な雰囲気はなかった。むしろ私には、海岸を見下ろすように丘の上に立つ灯台 の姿があることが特別に思え、灯台に魅せられた自分を意識せざるを得なかった。

ちょうど灯台を見上げられる場所がキャンプ場の駐車場で、そこに車を止めてNyuusaki2灯台へ登る道を探した。車で入って行ける道があったのだが、ちょうどお米の刈り入れの時 期で、路肩に多くの軽トラが止まり、地元の人に迷惑になりそうなので、歩くことにしたのだ。灯台に向かって右手に舗装された狭い道が登っている。迷わずその道を歩き始めると、農作業姿で年配の女性が運転する軽トラが私を追い抜いていった。後方には、もみじマークが張られている。丘の上にも畑Nyuusaki4があるようだ。およそ15分ほどゆっくりとジグザグに舗装路を上ると灯台の姿が見えてきた(写真 左中)。

ちょうど真後ろにNHKの放送基地があり、灯台の後ろには余裕がない(写真右Nyuusaki5三番目)。なんとかNHKの施設との間の草むらに入り込んで写真を撮った写真が右上である。おかげで手にすり傷を負ってしまった。道沿いの正面から灯台にカメラを向 けると電線が気になる(写真左下)。海を背景に、電線を避けようと思うとNHKの施設の上にでも登らないと難しそうであるが、不法侵入するのはやめることにして、その構図はあきらめた。Nyuusaki7

空には見事なうろこ雲が高い空に漂っている(写真右下)。明日から下り坂だと予報で言って いた。ちょうど巡った二日間が秋晴れとなり、そんな中佐渡の灯台を巡れたことに感謝であった。

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2009年9月16日 (水)

鵜ノ尾埼灯台(福島県)

Botantoudai2008年の夏に福島県から南下して、千葉県まで灯台巡りを楽しんだが、出発したUnoosaki2 時にはすごい雨のため、小良ヶ浜灯台より北にある、鵜ノ尾埼灯台(写真右上)は見送っていた。この2009年に宮城県北部の灯台を巡り、その帰りに福島県の郡山で家族と合流することになり、その移動途中に、思い切って鵜ノ尾埼灯台まで足を延ばしてみた。時間が限られた中での訪問で、十分にその魅力を味わうことが出来なかったのだが、今回記事にしてみた。

Unoosakichizu6 鵜ノ尾埼は、宮城県との県境に近い、福島県相馬市にある(地図左上:国土地理院より)。日本百景のひとつである松川浦を挟んだユニークな地形で、昭和28年に鵜ノ尾埼灯台は立てられている。北西から鵜ノ尾埼に近づくと、橋を渡る時以外は、松川浦は望むことができない。正面に一段高台となった埼が続き、その先端に鵜ノ尾埼灯台が見える(写真右中)。あいにく東の空には雲がかかり海岸からの景色は今ひとつUnoosaki3 であった。

灯台へはトンネルを通り、埼の南側から訪ねることが出来る。左手に海岸が、右手に松川浦が見渡せるその景色は素晴らしい。トンネルを抜けてすぐの駐車場に車を止めて埼に登ると、案内表示もされていて、迷うことはない。灯台に近づくと、いきなUnoosaki4り気になったのが、松の木である。数本の松がやや斜めに伸びているため、写真を撮ろうと する私には、灯台の邪魔になるのだ(写真左中)。しかも時計を見ると10時前。郡山で家族との待ち合わせ時間は11時半である。時間に焦っていた自分には、なんとも松が邪魔に感じられた。Unoosaki1

灯台から北西方向の空には青空が広がっており、灯台周辺の敷地は狭かったが、なんとか広角レンズを用いて青空と海を背景に灯台の姿をカメラに収めることができた(写真右下)。 一枚でもお気に入りの写真が撮れると気が晴れる。松への恨みも消えて行った。本当に単純だ。しかも、そのまま待ち合わせ時間のことも頭から離れてしまい、松の木々の間から灯台を狙ったり(写真左下)、柵によじ登って海を背景に写真を撮った りと、動き回っている間に、いつの間にか時間は10時半を過ぎていた。

Unoosaki5慌てて車に戻った私は、日本百景の松川浦をカメラに収める余裕もなく、郡山に向けて走り出した。結局郡山に着いたのは、数十分遅れ、家族からブーイングを浴びせられてしまった。とは言え、松川浦の景色と引き替えに裏磐梯の景色を家族と一緒に楽しめた私は、ただ幸せだった。

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2009年9月 9日 (水)

宇出津灯台(石川県)

Botantoudai今回は、能登半島の東海岸側に立つ宇出津灯台(写真右上)をまとめる。長手埼灯台のブログで書いた事だが、私の印象では、能登半島の東海岸は、生活感がにじUizu3 む様なたくましさを感じる。宇出津灯台周辺でも同じ様な事を感じながら訪ねたのであるが、それ以上に能登小木港犬山灯台と同じ様な立地条件に驚かされていた。地図(地図左上:いずれも国土地理院より)を比較すると納得していただけると思うが、どちらの灯台も、入り江として入り込んだ港の右手、小高い丘の上に立っていて、しかも灯台の海側は急な斜面となっているのである。もちろん実際に訪ねると、地形は似ていても違いは明らかで、能登小木港犬山灯台は、港の灯台と しては意外と大型で、閉鎖的なスペースに立てられているが、宇出津灯Notoogikouinuyamachizu7台は、よくUizuchizu2目にする小型灯台で、民家の建ち並ぶ道沿いにポツンと立てられていた。

灯台へは、宇出津の港からではなく、灯台の立つ高台に延びる西側の道から向かったのであるが、結局一度下る形で港へ出て、そこに車を止めることにした。小木港犬山灯台は港から灯台へ行く場合、一度反対側へ回り込んで登らなければならなかったが、ここは港から正面に急な階段が設けられている。Uizu6ちょうど灯台の立つ丘の下には学校があり、部活中の生徒達が『ファイト~』などと声を出している。そんな中で私もがんばって一気に階段を登った(写真右中)。

階段を登ると、少し草の伸びた空き地に、灯台はポツンと立っていた(写真左下と右下)。ちょうど海と反対側には、道を隔ててごく一般の住宅が並んで建っている。住まわれるている方は、窓から灯台の灯りが見えるわけだ。

Uizu5灯台の海側にはやや背の高い雑草が伸びていて、カメラを構えても海を背景に灯台の姿を狙うことは出来ない。仕方なく自分だけ高台の端っこまで行って海を眺めてみた。どんよりとした雲が少し 厚くなり、海の景色としてはけっして良くはない。ちょうど見下ろすと、先ほど登るときにも元気な声が聞こえてきた学校があり、部活活動の若者の姿が見えた。後から調べたのであるが、能登北辰高である。テニスコートが見え、そこに若い姿が輝いていた。彼らからは、見上げれば灯台の姿が見えているはずである。

視線を少し左に移すと、宇出津の港が見渡せた。ここから約4km程東に立つ小木港犬山灯Uizu4 台と何かにつけて比較しながら宇出津灯台を味わったのだが、灯台の形も、立っている雰囲気も異なっていた。しかし、海を望む小高い丘の上に立つと言う立地条件、そして灯台から見える港や町並みは、私が『生活感がにじむようなたくましさ』と言う表現をしたものと同じであった。

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