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2009年12月

2009年12月27日 (日)

風が加わり(立馬埼灯台)

Botanomake 今年も、多くの灯台を訪ねることが出来た。年の瀬に改まって巡った灯台を思いTatsumasaki2 考えていると、こうやって灯台巡りが出来る自分、そしてそんな環境に感謝したくなる。いつまでものんびりと、灯台巡りが出来るような平和な風が吹き続けてほしいものである。

風と言えば、今年最後のブログ記事は、愛知県の立馬埼灯台(写真右上)である。ここは既にブログ記事でまとめてあり、今回は再訪問なのだが、以前とかなり景観が異なり、新しい風が加わっていたのである。紹介することにしよう。

Tatsumasaki3 前回訪ねたときは、灯台巡りのセンスというか慣れも乏しく、不法投棄されたゴミに埋もれた草むらを横切って、ここ立馬埼灯台にたどり着いた。実は海岸沿いに道があり、容易に訪ねられるのである。もちろん今回は、灯台の真ん前まで車で乗り付けたのであるが、景色を見て驚いた。以前来たときに背景にそびえていた火力発電所の煙突は、もちろん存在するのであるが、なんと反対方向の後方に風力発電の風車が回っているのである(と、大声で騒ぐようなことではないが・・・)。(写真左上と右中)Tatsumasaki4

そういえば、お気に入りの静岡県掛塚灯台の横に風力発電は以前からあったが、先日訪れたら、その数が増えていた。エコの風が風力発電をこの地にももたらしたのであろうか?太陽光発電LED燈と言う、更にエコの灯台も増えてきている。が、いずれにしても灯台に電気はかかせないのであり、その意味では、火力発電であれ風力発電であれ、その姿は灯台に似合うと私は感じている。

Tatsumasaki5 と、エコの話題が出たところで、書くのもなんであるが、立馬埼近辺は、本当に不法投棄が多く汚い。海岸に出て、風車を背景に海岸を入れて写真を狙ったのであるが、海岸もゴミだらけである(写真左中)。また海を背景にと思い、灯台の背後の草むらに足を踏み入れると、様々なゴミが捨てられている。エコの一番の課題は、モラルすら守れない人の姿勢にあるような気がすTatsumasakichizu6る。海岸線を少し南に進むと、恋路が浜で有名な伊良湖岬(地図右下:Mapfanより)であ る。伊良湖水道を照らす神島灯台伊良湖岬灯台の光が見られ、我々灯台好きにはたまらない場所であるが、その地に近く、しかも自然豊かな三河湾をうたっている地域だけに、この環境は是非とも改善したいもTatsumasaki1のである。

と、いつになく社会派的なコメントを書いてしまったが、新しい風力発電という風を十分に感じながら、久しぶりに訪ねた、冬の立馬埼灯台(写真左下)を味わった。

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2009年12月19日 (土)

姫埼灯台(新潟県佐渡)

Botantoudai佐渡の灯台を巡ると決めたときから、特に楽しみにしていた灯台が2つある。1つSadohimesaki1 は、既に紹介した佐渡長手岬灯台の夕日である。ネットで佐渡を調べると、よく目にした夕焼けの、その風景写真が私の写真心(ちっぽけなものだが・・・)を刺激したからだ。そしてもう一つが、世界の灯台100選にも選ばれている姫埼灯台(写真右上)である。灯台の立つ風景を巡ることを楽しみにしている自分としては、日本の灯台50選は是非訪ねたいのだが、姫埼灯台はその1つと言うだけでなく、日本最古の鉄造灯台として世界的にも歴史的価値の高い灯台として認められているのである。灯台そのものの知識に乏しく、ただ灯台の立つ風景を追い求めている自分としても、注目して当然かSadohimesaki6も知れない。今回は、その姫埼灯台をまとめてみる。

佐渡に渡って小木港から佐渡の南西海岸を北上して姫埼灯台に向かったのだが、既に鴻ノ瀬鼻灯台のブログで書いたように、昼食を摂りたくても摂れないという空腹状態で姫埼に着いた。目立つ看板や立派な案内表示はないが、迷うことはなかっSadohimesaki4た。車一台がギリギリ入れる細い道に進み、宿泊施設の向こう側に数台の車が止められるスペースがある。私が訪ねた時には、老夫婦の車が一台止まっていた。そのスペースから少し海側に下ると、灯台の姿が見えてくる。青空を背景に白い鉄製の灯台は魅力的に輝いていた。

Sadohimesaki3灯台の立つ敷地内には入れないが、正面から右後方まで灯台を味わうことが出来る(写真左上)。正面は下っていて、そこに資料館や休憩所などがある(写真右中)が、かなり古い ものである。しかし、それがレトロな雰囲気を漂わせている。灯台そのものが日本最古の鉄製と言っても、再塗装されており古さを感じないだけに、こう言った周辺施設の雰囲気は重要なのかも知れない。資料館からもう少しSadohimesaki5海側に下ると2張りのテントが張られていた(写真左中)。自転車で佐渡を巡っている人達のようだ。午後の早いこの時間に既に設営されていると言うことは、きっと昨夜から居て、灯台が投光している姿も見た に違いない。少しうらやましく感じた。

灯台の正面は丘の下という感じ(写真右下)になっていて、見上げると丘の上に灯台がそびSadohimesaki2えている。灯台に向かって右前方には展望所とも言うべきスペースが作られている。既に老夫婦は立ち去り、誰もいなくなったその展望台から灯台を眺めると、ほん の少し移動するだけでずいぶん表情が変わって見えた。真っ青なな空や海などまだまだ夏の色が強いが、どこかに秋の気配を感じながら、のんびりと世界の灯台100選の一つ、姫埼灯台を味わった(写真左下)。

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2009年12月 8日 (火)

使えない夜明け(安乗埼灯台)

Botanomakeこの時期になると、年賀状の写真を考えてしまう。灯台の立つ風景を追い続けている自分としては、灯台写真、しかもとっておきの一枚を利用して新年の挨拶を送りたいところである(誰も楽しみにはしていないだろうが・・・)。自信作とも言えるお気に入り写真はたくさんあるのであるが、新年のご挨拶の一枚である。やはり日の出が写った写真を選びたい。ところが、何故か自信作は夕日の写真ばかり。夜明けのお気に入り写真はなかなか見つからない。以前の『灯台での夜明けを迎えて・・・』と言うブログで紹介した写真では、私のプライド?が許さない。かと言って新年早々夕日の写真というのもどうかと思う・・・。Anorisakiyoake1

そこで、地元三重県の灯台で夜明けの写真を撮ろうと考え、天気予報に注意を注いでいた。ちょうど日曜日が快晴マークの予報。午前4時前に起きて車を飛ばして伊勢志摩地方の灯台を目指した。実はこの時、何処の灯台に行くか決めていなかったのである。朝日が綺麗な海岸はいくつかあるが、灯台と共に狙える場所は少ない。鎧埼か安乗埼どちらか決めかねる間に伊勢を過ぎ、結局灯台が大きいという理由で安乗埼に向かうことにした。ところが、夜明けが近づくと、空には案外雲が多いことがわかった。何となく不安を抱きながら堤防の道、そして民家の細い道を抜けて埼に到着した。

安乗埼は、思い出深い灯台である。まだ灯台巡り駆け出しの頃に、今は親しくなった灯台巡Anorisakiyoake2りの大先輩と互いを知らない時にここで出会っていた。灯台の下にずっといるため、写真を撮るのに邪魔だった記憶しかないのであるが・・・。そしてそれから1年後、ある店で、私が灯 台の話を大声でしていたことがきっかけでその方と知り合ったのである。そして安乗埼灯台は、その灯台巡りの先輩のお気に入りの一つである。

まだ真っ暗な中、カメラを三脚に構えつつ、思わずため息が出た。一つは空の雲の多さである。頭上ならともかくも、水平線上に雲がある。そしてもう一つは茜色に輝く向きが灯台を背景に撮るには、すこし角度がありすぎることだった。頭の中では、もう少し灯台に近い向きから夜が明けてくると考えていたのである。

この日、私以外に5人ほどのカメラマンが朝日を狙っていたが、『あかんな~』とか『雲が多すAnorisakiyoake3 ぎ~』と言う、私の心を代弁している言葉が聞こえてきた。

結局、太陽の形が見えたのは、水平線上の雲の上に登ってからで、更に頭上に続く雲も多く、どう考えても年賀状に使えそうにない。いや使うのは私のプライドが許さない写真だった。使えない夜明けの写真だが、ただ訪ねただけで満足できる自分にも気がついていた。

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