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2010年2月

2010年2月19日 (金)

私のお気に入りの灯台vol.3

Botanomake 前回、佐渡の沢埼灯台記事の中で「お気に入りの灯台」について触れたのだが、考えてみると、2007年12月と2008年5月にお気に入りの灯台vol.1vol.2をまとめてから、かなりの間が経っており、その後いくつかのお気に入り灯台が増えている。そこで今回は、久しぶりにお気に入りの灯台vol.3をまとめてみることにした。尚、5基だけ選ぶことは難しく、近い間にvol.4をまとめたいと思っている。

「お気に入り」というのは、誰かが気に入るという主観的なものであり、もちろん私が、である。どうして気に入ったかを知ってもらうことが、ブログでまとめる一つの理由かも知れないが、私自身は、まとめながらその灯台を訪ねた時の感動を思い出している。願わくば、このブログを訪ねてくれた方々が、少しでもその感動を理解し、共有していただけたら幸いである。

(2008年5月-2009年8月)私のお気に入り灯台vol.3

天神埼丸山灯台(和歌山県)08.7掲載

Tenjinsakimaruyama2

真夏の暑い日に訪ねた。写真を見ていただければおわかりのように、平らな岩の上にポコッと盛り上がった丸山のてっぺんに灯台が立っているのである。ちょうど南紀白浜が対岸に見え、夕暮れ時は素晴らしい景観Tenjinsakimaruyama1が広がるに違いない。こんな平らな岩場が広がると言うだけでも、珍しい地であり、照りつける夏の日差しの中でも、十分な感動を味わった。加えて、必ず夕暮れ時に訪ねることを自分の中で誓っており、その意味でもお気に入りのトップなのかもしれない。

大須埼灯台(宮城県)09.10掲載

Oosusaki3

地元の人達から愛されている灯台というのは、訪ねると随所に感じることができる。立地条件や景観のすばらしさだけでなく、こう言った要素がたっぷり詰まった灯台が、大須埼灯台である。自分が訪ねる一週前に、ネット上Oosusaki4で親しくしていただいている方が、宿泊してこの灯台や町を味わわれていたが、自分もそうしたかったと感じた灯台、そして町と人々だった。是非また訪ねてみたい。

辺戸岬灯台(沖縄県)08.7掲載

Hedomisaki3

残波岬灯台など数多くの灯台がある中、辺戸岬灯台を選んだのは、天候かもしれない。梅雨入り時期に訪ね、曇天の中沖縄の灯台を巡っていたのだが、ここ辺戸岬は青空で迎えてくれた。塀の上に登ると、後Hedomisaki4方の海を背景に、灯台が白く眩しく輝いていた。周辺をドライブしながら観光客の少ないこの周辺をのんびりと過ごさせてもらったこともお気に入りの一因かもしれない。

剱埼灯台(神奈川県)08.10掲載

2

秋に訪ねたのであるが、入り江斜面のススキが風に揺れながら出迎えてくれた。ここの灯台では、その目の大きさに惹かれた。目と言っても照射灯レンズの事1であり、他にも多くの等級の高いレンズも知っている。しかし立地条件や周辺の広がり、灯塔の高さ、照射灯の位置などから、『目が大きいなあ~』と感じたのである。湘南の秋を楽しみつつ味わえた。蛇足になるが、仲間由紀恵の映画『game』で、剱埼が登場するが、灯台前の門まで車では行って欲しくない。

猿山岬灯台(石川県)09.5掲載

Saruyamamisaki2

5月の曇空の中、かつては秘境の地と言われた猿山岬を訪ねた。そこに至る誰もいない山道に、新緑の香りが漂っていた。灯台の周辺、特に海側の敷地は広く、実に緩やかな時間が過ごせる。あいにくの曇りSaruyamamisaki4空のため視界は狭いが海上も見渡せる。いろんな角度から灯台を見上げつつ長居してしまった。晴天であれば更にお気に入り度が増したことは間違いなさそうであり、是非秋に再訪したいと思っている。

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2010年2月 8日 (月)

佐渡沢埼灯台(新潟県)

Botantoudai_3 今回で、2009年9月に巡った佐渡の灯台紹介も最終となる。他にも堤防状や海上にはいくつかの灯台があるのだが、原則として土や岩の上に立つ灯台を紹介してSadosawasaki4_2いるので、一応最後としたい(また、ネタが切れたら紹介するかもしれないが・・・)。最後に紹介する佐渡の灯台は、佐渡最西端に立つ沢埼灯台(写真右上)である。

この灯台を最後に紹介する理由は、やはり私のお気に入りの灯台となっていることである。『お気に入り』と言った定義は絶対的なものではない。以前紹介した『私のお気に入りの灯台vol.1vol.2』にも書いたが、その時の気分、天候、時間帯など種々の要素が絡み合ってお気に入りとなるのである。沢埼灯台がお気に入りとなった理由も踏まえて紹介する事にする。

Sadosawasakichizu7_3

沢埼は佐渡の最西端に位置する。既に紹介した台ヶ鼻灯台同様、真野湾に続く海域を照らす重要な位置にある(地図左上:Mapfanより)。佐渡の中心部と言える中興や河原田から沢埼に向かうためには、真野湾から一度離れ、南の海岸線に出て、小木港から続く道を利用しなくてはいけない。と言ってもそれほど時間はかからない。のどかな天気の下、南西の海岸線に沿って車を進めると、正面に沢埼灯台の姿が見えてきた(写真右中)。車を止めて眺めてみると、手前に巨大な防波堤の様な人工物がある。沢埼鼻に渡る橋を守って建てられた物のようであるが、正直なところ違和Sadosawasaki5_2感と同時に水を差された気分であった。景観の良い灯台と聞いて、楽しみにしていたのであるが、あれだけの人工物が近くにあると言う事実が、私の中にあったイメージを脅かしたからである。

Sadosawasaki1

橋を渡り、灯台が正面に見えて、大きく右に曲がったところで、道路は工事区間となり終わっている。いずれは、トンネルも完成し、真野湾に沿ってここに来られる様になるであろう。私は、途切れた道路の路肩に車を止めて灯台に向かうことにしたのだが、近づくにつれて、先ほど人口堤防が見た時に抱いた悪いイメージは消え去りつつあった。正面に草原とまでは言えないが、野原が続き、その先に青空や海を背景に灯台がそびえていたのである(写真左中)。こう言った形で灯台に近づくとき、私は子供のように嬉しくなる。大好きな構図だからだ。更に近づいて灯台の左側に回ると、海が下方に開けて、岩礁もSadosawasaki2見え、これまたお気に入りの光景ある(写真右下)。

感動を覚えつつ灯台を越えて海側に進むと、海岸線はかなり急な断崖もあるが、十分に奥行きがあり、回り込む形で灯台を見上げることができた。後方には、台地のように沢埼の緑が構え、晴天の空には秋の雲が遊ぶように形作っている(写真左下)。更に藍色した海が右側に広がっている。そして何よりも、先ほど目にした人口の堤防は視界にまったく入らないのである。と言うか、その存在すら忘れて灯台の景色を味わっている自分であった。

Sadosawasaki3

私の中にある佐渡のイメージは、けっして大きさに関連したものではない。日本海に浮かんだ、『おけさ』が代表するように民謡的な島である。しかし、私が味わった沢埼は、そのイメージから離れて、時間的にも空間的に大きく感じられるものであり、お気に入りと言えるほどに印象深い灯台であった。

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