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2010年2月 8日 (月)

佐渡沢埼灯台(新潟県)

Botantoudai_3 今回で、2009年9月に巡った佐渡の灯台紹介も最終となる。他にも堤防状や海上にはいくつかの灯台があるのだが、原則として土や岩の上に立つ灯台を紹介してSadosawasaki4_2いるので、一応最後としたい(また、ネタが切れたら紹介するかもしれないが・・・)。最後に紹介する佐渡の灯台は、佐渡最西端に立つ沢埼灯台(写真右上)である。

この灯台を最後に紹介する理由は、やはり私のお気に入りの灯台となっていることである。『お気に入り』と言った定義は絶対的なものではない。以前紹介した『私のお気に入りの灯台vol.1vol.2』にも書いたが、その時の気分、天候、時間帯など種々の要素が絡み合ってお気に入りとなるのである。沢埼灯台がお気に入りとなった理由も踏まえて紹介する事にする。

Sadosawasakichizu7_3

沢埼は佐渡の最西端に位置する。既に紹介した台ヶ鼻灯台同様、真野湾に続く海域を照らす重要な位置にある(地図左上:Mapfanより)。佐渡の中心部と言える中興や河原田から沢埼に向かうためには、真野湾から一度離れ、南の海岸線に出て、小木港から続く道を利用しなくてはいけない。と言ってもそれほど時間はかからない。のどかな天気の下、南西の海岸線に沿って車を進めると、正面に沢埼灯台の姿が見えてきた(写真右中)。車を止めて眺めてみると、手前に巨大な防波堤の様な人工物がある。沢埼鼻に渡る橋を守って建てられた物のようであるが、正直なところ違和Sadosawasaki5_2感と同時に水を差された気分であった。景観の良い灯台と聞いて、楽しみにしていたのであるが、あれだけの人工物が近くにあると言う事実が、私の中にあったイメージを脅かしたからである。

Sadosawasaki1

橋を渡り、灯台が正面に見えて、大きく右に曲がったところで、道路は工事区間となり終わっている。いずれは、トンネルも完成し、真野湾に沿ってここに来られる様になるであろう。私は、途切れた道路の路肩に車を止めて灯台に向かうことにしたのだが、近づくにつれて、先ほど人口堤防が見た時に抱いた悪いイメージは消え去りつつあった。正面に草原とまでは言えないが、野原が続き、その先に青空や海を背景に灯台がそびえていたのである(写真左中)。こう言った形で灯台に近づくとき、私は子供のように嬉しくなる。大好きな構図だからだ。更に近づいて灯台の左側に回ると、海が下方に開けて、岩礁もSadosawasaki2見え、これまたお気に入りの光景ある(写真右下)。

感動を覚えつつ灯台を越えて海側に進むと、海岸線はかなり急な断崖もあるが、十分に奥行きがあり、回り込む形で灯台を見上げることができた。後方には、台地のように沢埼の緑が構え、晴天の空には秋の雲が遊ぶように形作っている(写真左下)。更に藍色した海が右側に広がっている。そして何よりも、先ほど目にした人口の堤防は視界にまったく入らないのである。と言うか、その存在すら忘れて灯台の景色を味わっている自分であった。

Sadosawasaki3

私の中にある佐渡のイメージは、けっして大きさに関連したものではない。日本海に浮かんだ、『おけさ』が代表するように民謡的な島である。しかし、私が味わった沢埼は、そのイメージから離れて、時間的にも空間的に大きく感じられるものであり、お気に入りと言えるほどに印象深い灯台であった。

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