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2010年7月14日 (水)

私のお気に入りの灯台vol.4

Botanomake前回のおまけ話に続き、今回は「私のお気に入りの灯台vol.4」をまとめることにした。2010年2月にvol.3をまとめ、その時に「近い間にvol.4をまとめたい」と書いたように、かなりお気に入りの灯台が貯まってきており、単に5基を選ぶのだと苦労しそうである。そこで今回は選定のテーマを、思考的なことに絞ってみた。灯台を訪ねると、その景観や周囲の状況からいろんな事を思い考える。その内容が印象的だったものを優先的に選んでみたのである。お気に入りという主観的なテーマに、更に思考的要素が加わり、全くの自己満足となってしまいそうであるのだが・・・。

Shiokubimisaki03汐首岬灯台(北海道)2008年4月掲載

以前に青森県大間埼灯台を訪ねたときに、対岸に見える北海道の地へ思いをはせていたのだが、後に正面に見えていたのが汐首岬だと知り、そしてこの地を訪ねたのである。そんな感動の中訪ねたが、灯台への上り坂は馬の糞だらけ。灯台後方の丘陵地が放牧場となってShiokubimisaki04いて、糞臭が漂っているのだ。それでも初春の津軽海峡を今度は、青森方面に目を向けると、かろうじて大間埼が確認出来た。東海に住む自分には、津軽海峡を挟み北海道の地から南を向いて大地の存在を見られたことは、これまでにない体験であり、見るもの全てに感動していた。

Hashigami5_2階上灯台(青森県)2007年10月掲載

灯台が周囲の人達に愛されていると、訪ねたときにそれが何となく感じられる。ここ階上灯台はそう感じられる灯台だった。広い敷地の海側に立ち、近くには記念碑も設置されている。敷地からそのまま小学校がつながっていて、子供達がこの灯台を自由に訪ねることが出来るのがうらやましくも感じた。

Hinomisaki5日ノ御埼灯台(和歌山県)2008年9月掲載

夏!と言うイメージがあれば、まさにこの日はそれだった。暑くて汗が噴き出すのに、どこか爽やかさを感じる青空。蝉の声が耳に痛いのに、なぜか辺りは静かに感じられる。そんな灯台への訪問であった。目Hinomisaki3を閉じれば、夜の暗闇の中で紀伊水道を通過する船舶に光りを放っている姿を思い描けるのに、目の前にある白亜の灯台は、夏の日差しを浴びて輝き、それを許さないほど現実的で存在感があった。

Hamasaka01浜坂港矢城鼻灯台(兵庫県)2006年6月掲載

私が灯台を訪ねようとする日、晴れていることが多い。いや晴天でなくても雨に降られることはほとんどない。いつの間にか晴れ男を自称するようになった始まりがこの矢城鼻灯台だった。前日も、そしてこの日の午後からもスッキリしない天気だったのだが、何の疑いも持たず早起きすると、見事な青空。そして訪ねた矢城鼻には朝日が眩しく降り注いでいたのである。

Mekkohana5女子鼻灯台(愛媛県)2009年4月掲載

岬、埼、鼻などとその地形に応じて呼び名は異なる。女子鼻(めっこはな)とはなんともユニークでかわいい名前であり、うららかな春の日に訪ね、細長く延びる鼻につながる遊歩道さえ楽しく感じた。しかし明治時Mekkohana4代、この辺りは日露戦争に向けて精錬のための釜が多くあったそうである。いつもなら、その地名の由来を考えつつ歩くのであるが、「女子」と付いた由来よりも、富国強兵の時代にこの地にも強いられた多くの事を考えてしまっていた。

思考の要素が加わったなどと書けば格が高く見えるが、単に印象深いと言うだけのものかもしれない。ただ、そう考えてすぐに思い浮かんだいくつかの灯台は、訪ねながら何を考えていたかまでしっかり記憶している。その意味では旅愁を多く与えてくれた灯台であるのかもしれない。

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