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2011年1月

2011年1月26日 (水)

大江港灯台(熊本県)

Botantoudai前回のブログでは、大江港灯台に向かう行程での苦労話を書かせていただき、Ooekou04_2更に昨年のクリスマスには大江天主堂に立ち寄った記事も紹介させていただいた。そして今回、ようやくその目的地である大江港灯台(写真右上)をまとめる事にした。大江港灯台は、どこにでもある様な小型の灯台だ。小さな湾と言うか入り江にある港の埼にはこう言った灯台が多い。しかし灯台を巡っている者にはこう言った灯台には趣を覚える。誰でも帰宅したときに、自分の家の門灯が見えると安心すると思うのだが、灯台は暗くなった海原から帰港するための道しるべであり、まさに門灯なのである。自宅に戻る安心感を船舶に与えているに違いない。そして、そんな門灯とも言える小型の灯台にも、各港ならではの個性があるからなOoekou02のだ。

マムシの恐怖と猛暑、そして腰までの高さの夏草に邪魔されながらも灯台にたどり着いた自分は、今すぐ長袖ジャケットを脱ぎたかった。しかし蚊の攻撃は凄まじい。わずかに露出している顔面に容赦なく近寄ってくる。動きを止めればすぐに刺される。結局ジャケットはそのままで、顔の汗だけ拭い、ペットボトルの水を一気に飲むと、虫除けスプレーを顔に吹き付けてカメラを取り出した。Ooekou05

灯台の周囲には木々が茂っている(写真右中)が、海側の一部分が低くなっていて海を見ることが出来た(写真左上)。港の埼に立つ灯台では、頭の部分である投光器だけが木々から顔を出し、我々が訪ねても木々に邪魔されOoekou03て海が見えないと言うことはよくある。今回は海上に目を向けることができ、港を目指して進む船舶を、灯台がどんな風に見下ろしているのかがイメージできた(写真左中:わずかに海が見える)。

ずっしりとした白いタイル張りの姿は、特に特徴的な物ではないが、埼の頂上に敷地が整備されて、その中に立っている姿は頼もしくも感じる。季節が異なればまた異なった印象を受けるのは、どこの灯台、いやどこの風景でも同じであろうが、灯台の大きさや形状から感じる印象は変わらないような気がする。Ooekou06

Ooekou07何枚か写真を撮り、しばらく灯台を味わっていたのだが、とにかく暑い!そして蚊が近寄ってくる。半時間も滞在せぬ間に埼を下ることにした。再びマムシの恐怖と闘いつつ。

海岸線から埼を眺めると、灯台の姿は見えなかった(写真左下)。大江天主堂を、見事な青空の下で訪ね、少しだけであるが歴史に触れ、その後苦労をしてたどり着いた大江港灯台。その頼もしいと感じられた姿は、けっしてここまでの苦労を帳消しにはしてくれるものではなかったが、少なくとも灯台巡りを続けている私を満たしてくれていた。

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2011年1月13日 (木)

大江港灯台への道(熊本県)

Botanway 昨年末クリスマスの時期に、大江港灯台を目指す途中に立ち寄った大江天主堂の記事を載せた。今回は、その目的地である大江港灯台を紹介するつもりだったのだが、思い返すと、灯台までの行程は、語らずにはいられないほど過酷なものだった。夏草に隠された山道、37度の気温、マムシの恐怖など・・・。誰もその行程などに興味が無いのOoekouway06は充分理解しているが、どうしても灯台を紹介する前に、その行程を知っていただきたく、今回紹介させていただくことにした。冬に訪ねれば、何の苦労もなかったであろう猛暑の中の行程を少しでも理解いただけたら嬉しい。

Ooekouway05大江港灯台に向かうのは、山歩きとなる。車から出て、既に大江天主堂での滞在だけでも汗だくになったTシャツを脱いだ。まずは首筋を中心に虫除けスプレーを念入りに吹きかけた。そして、これまでさんざん私を悩ましてきたマムシの恐怖にも立ち向かうため、厚めの長ズボンを短パンの上にはいた。後部座席で乾かしてあるTシャツを着て、その上から登山用のレインジャケットを着た。両手Ooekouway04には指先が出た皮の手袋をし、その上から軍手をはめ、首にタオルを巻き、帽子をかぶった。飲み物も入れたカメラリュックを背負い、伸縮自在の杖を持って準備完了である。既に汗が噴き出している。

海岸を少し進むと埼の山に登る階段が見えてくる(写真右上)。そこを登ると既に道は存在していなかった。いやあるのだが道ではない(写真左上)。それでも進むべき方向はわOoekouway03かる。延ばした杖は、ヘビの存在を確かめるべく、歩きながら、いや登りながら地面をパンパンと叩くのに使った。もう少し進むと、いよいよ道がない、と言うより草で全く隠れている(写真右二番目)。既に紹介した下大戸ノ鼻灯台でマムシを気にして踏み込むのをためらった草むらより草が茂っている。『なんでこんな所行かなきゃいけないだよ』と自分の愚行に愚痴をこぼしながら、パンパンと叩きながら草むらに入り進んだ。少し進むと木々や竹林で薄暗い場所に出た(写真左二番Ooekouway02目)。だが道がはっきりとしていて、草が生えていないだけでも私には平穏な地に思えた。しかしその平穏は長続きしなかった。やがて日射しが頭上に戻ったかと思うと、正面には再び草むらが続いていた(写真右三番目)。しかし、雰囲気は頂上に近い。再びパンパンと地面を叩きながらゆっくりと進んだ。とその時だった。『ガサガサ』と何かが少し前方右側で動いた。驚いて立ち止まった私の目に入ったのは、枯れ枝だけであった。しばらくその場で立ちすくみ、気配を覗ったが、動く物はなかった。数秒の出来事であったのだが、私の汗を確実に冷や汗に変えていた。

Ooekouway01草むらを通り過ぎると、再び両側から延びた木々が日射しを遮り、薄暗いトンネルを作っていた。しかし、少し進むと正面に光が見える。そして更に近づくと白い人工物が見えてきた(写真左下)。Ooekouway07_2

灯台に着いたのは、海岸を歩いた時間も入れると、およそ40分ほどである。既にレインジャケットの下は汗だく。地肌が汗でジャケットと引っ付き気持ちが悪いが、ここで脱げば一斉に蚊の攻撃を受ける。結局顔の汗を拭うだけでがまんした。

『大江港燈台』と縦に刻まれた門の名札を、はっきりと読めたことが何故だか無性に嬉しく感じた(写真右下)。

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2011年1月 1日 (土)

謹賀新年(5年目を迎えて・・・)

Botanomakeみなさま、明けましておめでとうございます。年賀状としては使わなかった、地元三重県津市なぎさまちに立つ贄埼灯台の夜明け写真を掲載して、まずは、新年のご挨拶代わりとさせていただきます。

Niesakiyoake1_2

『私の灯台巡り』もこの春5年目を迎えます。このブログを通じてたくさんの方々と交流を持てたことが一番の幸せです。2006年にデジタルカメラの雑誌に掲載していただいたり、日経BPサイト『大人のブログ探訪』で取り上げていただいたり、産経新聞主催のブログサイトに専門家ブログとしての依頼をいただいたりしたことで、より多くの方々とネットを通じてですが、意見交換などが出来ました。そして昨年には、スゴブロと言うブログのランキングで15位に選んでいただきました。灯台をネットで検索される方に、多少なりとも情報提供にお役に立ててきたのかな~と感じて少し満足しています。

この5年間で、随分多くの灯台を巡ってきましたが、現在まだ一基も灯台を訪ねていない県が、北から秋田、岩手、山形、岡山、香川、佐賀、長崎、大分、鹿児島と、9県もあります。私が灯台巡りを始めたきっかけが車の運転であったことから、車では訪ねにくい遠方の灯台が残るのは必然的かもしれません。また職業柄長期休暇は取れないので、遠方の県を巡る機会は多く持てません。それでも、今後も少しずつですが灯台巡りを続け、灯台の立つ風景ををブログに綴っていきたいと思っています。

こちらも地元三重県の安乗埼灯台の夜明け写真ですが、満足できずに、年賀状に使うことが出来なかったものです。こちらにもう一度掲載して次回の記事につなげます。

Anorisakiyoake1

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