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2013年5月16日 (木)

潮岬灯台(和歌山県)

Botantoudaiまたまた更新までに時間が空いてしまったが、言い訳はせずに、今回は和歌山県の潮岬灯台(写真右上)を紹介する。既に何度か訪ねているが、いつも早朝であったり夜間であったりと、観光地であるが故に門限のある灯台に近づけない状況での訪問だっShionomisaki1た。今回、平成25年の年明け早々に訪ねた時、初めて敷地内に入って、灯塔にも昇ることが出来た。と言うことで今回は記事としてまとめてみることにしたのである。

潮岬という名称は全国的である。台風シーズンなどでは必ずここから海の荒れ模様が中継される。本州最南端の岬に立つ灯台(地図左上)であり、江戸条約によって設置が決まった、いわゆる八灯台の一つで、プラントンによって作られた灯台でもあり、観光地になって当然かもしれない。当初は洋式木造建築だったそうであるが、後に現在の石造りに改築されている。と言ってもそれも明治11年の事であり、本当に歴史的な灯台なのだとわかる。

Shionomisaki8chizu途中梶取埼灯台樫野埼灯台と立ち寄って潮岬に到着したのは、少し西日となり始めた3時頃であった。潮岬灯台は観光地で有り正面の駐車場は有料となっている。離れた場所に無料駐車場もあるのだが、便利さを求めてココを利用することにした。それほど車の台数は多くなかったのであるが、訪れる人は灯台の立つ限られた敷地内に向かうのであり、その後の写真撮影時に人の姿を入れないようにすることは難しかった。Shionomisaki4

灯台を観光で訪ねる人たちに何の恨みもないが、灯台の立つ風景を追い求めて全国の灯台を巡っている一人として言わせていただければ、やはり正直邪魔である。灯台だけならおそらく訪ねないような人たちが、ただ観光地と言うだけで灯台に立ち寄るのである。そのお目当ての一つは灯塔へ登れることであShionomisaki2る。少し前に『登れる灯台』の記事をまとめたが、岬の灯台から見下ろす景色は確かに魅力的である。しかし、灯台の立つ風景を追い求めている私には、肝心の灯台の上に人の姿が写り込むのは、やはり邪魔としか言えないのである。

なんとか人の姿がない瞬間を待って何枚か写真を撮ったのであるが、なかなかお気に入りの写真は撮れない。敷地内をいつも以上にグルグルと回ってその時Shionomisaki5を待った。灯台の奥には米粒岩の照射灯が設置されている(写真右中)。『米粒岩』と言う名前に興味を持ってその方向に目を向けてみたが、正直なところ、どの岩なのか分からなかった。その間も、観光客は入れ替わり、なかなか灯塔から人の姿が消えない。米粒岩を確認したい気持ちもあり、先に灯塔に昇ることにした。私が上って行く途中数名の観光客とすれ違ったが、上に出ると誰もいなかった。絶好のシャッターチャンスを逃したことになる。灯塔の上からは岩礁がよく確認できた(写真左中)。遠くにポツンと黒く見える岩が米粒岩であろうか?確認できないまま下に降りると、急いで撮影ポイントに向かって、ようやくお気に入りの写真を撮ることができた(写真右下)。帰り間際にもう一度後方かShionomisaki7ら海を背景に灯台を広角で眺めた。やはり人の姿が写ってしまったが、『晴れた日、観光地の灯台らしい』と言ったある種の納得感を感じ始めていた気もする(写真左下)。

三重の自宅に戻る途中、事故渋滞に巻き込まれて動かない車の中で、ふと思ったのであるが、台風が近づいた暴風雨で荒れた時に、テレビに写し出される潮岬灯台の立つ風景こそが、私が追い求めている姿だったのかもしれない。台風時に潮岬に向かう元気はないが・・・。

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