戸田灯台(静岡県)
今回紹介する灯台は、静岡県伊豆半島の西北にある戸田灯台である。
『戸田』はこの周辺の地名で有り、漁港名でもある(地図は右上)。伊豆を訪ねられた方ならご存知であろうが、伊豆半島は西側と東側で大きく雰囲気が異なる。熱海から東伊豆、そして下田につながる東側の海岸線は、西側に比して明らかに賑やかであり、開発されている。西側は自然が残っているとも表現できるが、道もまだまだ狭い箇所も多く、そんな意味では少し寂しくも感じる。
今回、伊豆半島の西側の海岸線に沿って、この戸田灯台までやって来た。既に何カ所かで対向車とすれ違うのに気を使ったが、夏と言うことも有り、対向する車のナンバーは他府県が多かった。曇天ではあるが、ほとんど雨には降られなかったが、東側の道路でも降雨量が増えると通行が難しい箇所もあり、西側では更にであるが、その意味では曇天といえども、十分天気には恵まれたと言える。
伊豆半島は、ダイビングスポットや海水浴など海のレジャー施設が多いが、戸田灯台は西側の海岸線に立ち、駿河湾に面しているため波は荒い(地図右二番目参照)。しかし反対側の東側は戸田港に面した湾内で有り、波も穏やかで、御浜海水浴場として、この日もを多くの車が訪れていた。

少し愚痴になるが、少し残念なこともある。この戸田港を囲むように伸びた御浜岬は、灯台までの間が公共の駐車場となっている。つまり灯台まで車で行くためには、必然的に駐車場に入場しなくてはいけない。訪れるほとんどの人が1日~半日海で遊ばれるわけであり、その料金は、出入り自由とは言え1000円。私のように灯台を訪ねるだけの者にとっては少々お高いのである。
比較的大きな石が積み重なっている海岸線は、自然の防波堤にも見えて、海岸線が引き締まっている。テトラポットではやはり味気ない。灯台のすぐ近くに車を駐めて、1000円分の写真を撮るべく歩き回った。恵まれた曇天?のおかげで、清水方面などは見渡せない。しかし、駿河湾を望む海岸線で、大きめの石が連なる中に立つその姿は、小型ではあるが、私の目には勇壮に写った。その姿は、きっと点灯した昭和27年から変わらないのだろうな、とも感じた。
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