積丹出岬灯台(北海道)
今回は、旅から戻り一週間も経たない間に記事を書いている。2017年8月19日に神威岬から積丹岬を経て小樽に旅して灯台を巡った。今年天候不順が各地で続き、北海道も例年より雨が多かったそうであるが、この日は快晴。気温は27度と涼しいのだが、日の当たるところでは肌に刺すような日の光が降り注ぐ快晴だった。
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積丹ブルーと言う言葉は、この地を旅するからこそ知った言葉であるが、その言葉が必要だと感じる碧い海。神威岬から感動の言葉を発し続け、この積丹岬まで続いたこの感動を忘れない間に記事にしてみた。ちなみに積丹ブルーの原因は特産とも言われるウニが海藻の新芽を食べるために白い岩肌となったことも一因で独特の青みが生まれているとネットで読んで驚いた。
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神威岬を訪ねて、その素晴らしさでhighになった状態のまま積丹岬を訪ねたが、神威岬に比べて道案内は無く、ナビが無ければ通り過ぎてしまうような細い道に入った。上る道も狭く、たどり着いた駐車場も狭い。しかし頭上の岬に灯台の姿が見えており、おとなしく車の列に並んで、少し待って駐車場に車を納めた。駐車場から歩き始めるとすぐに、『日本の渚100選』と書かれた案内番が目に入ったが、そちらとは異なる上り坂方面に灯台がある。観光客の列から離れ、一人上り坂に向かった。結構きつい坂道を上ると、やがて白と赤の灯台が見えてきた。先端は黒ずんで見える。一見すると古く見えるが初灯は昭和40年と私よりも若い。適度に古いためそう見えるのかもしれないと思った自分であるが、そんな自分も古びれて、いや老いぼれて見えるのだろうか。
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人の姿は少ない。満車から降り立った人はほとんど全員が、駐車場からトンネルをくぐってたどり着ける渚100選の島武意海岸に向かったようだ。おかげで、灯台の奥にある絶景を独り占めできた(写真最右下)。この景観も島武意海岸の一部である。
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先に訪ねた神威岬灯台では、観光客の人混みに埋もれていた。観光客がいる、と言うよりも人がいる灯台巡りになれていない自分は、ここでようやく居場所を見つけたようにリュックを下ろして灯台、そして周囲の景観をゆっくりと味わった。積丹岬であるが、灯台名は積丹出岬灯台である。地図で見ると少し東側の出っ張った部分は積丹出岬となており、納得である。灯台の姿は、少し頭でっかちであるが、安定感があった。北海道と言えば我々東海に住む者は冬をイメージする。しかしこの日の晴天からそれは難しかった。
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しばらくして、人の姿が近づいてきたのを機にリュックを背負って、多くの人が訪ねている海岸線に向かった。しかし高い場所から下りていけると思ったが、そのまま横への移動のみ。随分高く、海岸を見下ろす形となった。それでも人が点にしか写らないこの高さから海岸全体をカメラに収めることが出来たのはラッキーだった。積丹ブルーを十分に味わい、満足して車に戻ったのである。
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