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2018年5月27日 (日)

地球岬(北海道)

Botantoudai_2 2017年夏に訪ねた北海道の灯台記事がアップできないままに、また月日が流れてしまった。長く灯台巡りを続けた成果として、未踏の灯台が減ってきた現在、新たな灯台の多くは遠方や離島であり、訪ねる機会は多くない。だからこそ初めて訪ねた記事はしっかりまとめなければ、と反省しきりである。

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神威岬など積丹半島に向かう前に、千歳から室蘭に向かい地球岬を訪ねた。実はここの灯台には、強い思い入れがある。以前函館の葛登支岬灯台を訪ね、記事にしたとき、幼少期にお父様が灯台守としてこの灯台にみえて、一緒に過ごしたと言う女性から、想い出のメールをいただいたのである。(その記事の紹介はこちら)その時私が返信に、早く行きたい灯台の一つとして、今回の地球岬をあげると、その数年後にその女性が訪ねられ、私が来たときの目印にと、黄色いリボンをどこかに結びつけていただいたと聞いたのである。あれから訪ねる機会はずっと持てず、10年弱経ってしまった。今回雨がぱらつく曇天の中訪ねたが、まずはその黄色いリボンを探して歩き回った。『もう、あるわけ無い』と思いつつも、やはり見つけられなかったのが残念で、もっと早く訪ねられたら、と。まずは心の整理をしてから灯台に目を向けた。

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地球岬は、通常は灯台が立つ敷地まで降りていけず、丘の上から、視野に入る水平線を背景に、眼下にその姿を見る形となる。1920年に立てられたこの白亜の灯台の形状は、比較的多く目にするが、私が一番好きな形状かもしれない。安定していて力強く、それでいて美しい。

天気に恵まれず、『地球が丸い』と感じるような水平線を背景に見られないばかりか、近づけない。さらに私的には、黄色いリボンが無かったことも加わり、なんとなく重い雰囲気で灯台を味わった。

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ちなみに、観光地でもあり、駐車場も整備され、立派な展望台もある。私はレンタカーでやってきたが、TVなどの旅行記でも取り上げられる様に、列車で訪ねて駅から徒歩で登ってきたときには、広がる海が見えたときは、地球岬という名前通りの感動を味わうに違いないと感じた。

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今回、曇天だったことと、回収できなかった黄色いリボンの想い出を自分の中で整理して写真に珍しく加工を加えてしまったことを付け加えておきます。

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