カテゴリー「おまけ話(灯台巡りでの)」の記事

2024年8月10日 (土)

情報交換

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今回は、まったくのおまけである。何度か触れてきたように、年齢とともに①行政や医師会などから様々な役職を命じられて自由が奪われる②体力気力が低下してくる③日程や行程に無理が利かなくなる・・・などの理由で灯台巡りに出かけるチャンスは、限られてくる。更に、プライベートや家庭の都合というやつもある。

そんなときに嬉しい出会いがあった。数年前から、ある親父バンドに属して活動しているのであるが、先日市内の文化会館の中で営業されている喫茶店主催のライブでご一緒した方が、灯台巡りが趣味と知ったのである。早速話が盛り上がり、互いの演奏出番の合間に情報交換をしたのだが、そこでfaceBookでの灯台のコミュニティーを紹介された。自宅に戻ってアクセスし、会員申請してサイトを見ると、自分の後継者(やはり、私は既に老兵と自覚している)たちが、懐かしい灯台の写真をアップしてい た。

自分が灯台巡りに没頭していた頃は、誰かがホームページを作成したり、私のようにブログで発信する人はいたが、情報の共

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有は難しかった。既に過去のアップされた記事を見て、いくつかの情報を入手し、今後の限られた機会での灯台巡りに活かしたいと考えている。と同時に、少なくともほぼ日本中といっても過言ではないと自負する灯台巡りの経験や情報を、少し古くなっても多くの人に提供しようか、と考えている。

写真は、なぜか思い浮かんだ和歌山県天神埼の丸山灯台である。

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2023年3月14日 (火)

さあ!これから

Botanomake_20230314202901 コロナに、誰もが振り回された三年が過ぎ、マスクの着用が義務ではなく自己判断となった。更に5月には感染症2類から5類、つまり季節性のインフルエンザと同じ扱いとなる。医療従事者であり、発熱感染症外来を行ってきた自分としては、当初灯台巡りは人との交わりも少なく続けられると考えていた。しかし実際には列車に乗ったり、宿泊したりもあり、多くの方々が旅行も自粛していたこの3年間、やはり続けることは出来なかった。結果2021年の1月にアップして以来の記事となる。

既に、自分の中では『今度の旅行のついでに、あの灯台に立ち寄ろう』などと予定を考えつつある。そこで、これまでにほぼ日本中と言っても過言ではないと思う私の灯台巡りとして、これから巡りたい灯台、そしてもう一度訪ねたい灯台を簡単にまとめて、灯台への思いを綴ってみたい。完全に自己満足の世界であるが・・・

2023年3月現在で、まだまったく灯台巡りに訪れていない県は、実は大分県だけであるが、北海道や岩手県、宮崎県などまだ制覇とは行かないHdtouda045 県は多い。とは言え、青森県や千葉県、福井県や山陰地方はほぼ制覇している。何度もこのブログでも書いてきたように、有名な灯台を訪ねるのは、離島でない限り、比較的容易である。しかし一般の人が知らない灯台を訪ねようと思うと、道のない、草木が多い茂った埼や岬への山歩きは必須となる。40歳代の頃は怖い物知らずで、11月に熊出没注意の看板を見つつも踏み入ってきた。幸いこれまでは、猿やイノシシとの遭遇、崖からの転落の危機程度で済んできたが、昨今の状況は厳しく、熊出没のニュースなども多い。歳も重ね、俊敏性も落ちていると考えざるを得ないとなると、これからの方向性は自ずと決まってくる。つまり、比較的有名で、熊やイノシシ遭遇のリスクの低い灯台となる。

Hdtouda027 と、説明から入ってしまったが、どうしても巡りたい灯台の多くは、北海道にあり、車で訪ねやすい。地球岬灯台や神威岬灯台を訪ねたときのような感動が待っているはずである、襟裳岬や網走などは欠かせない。知床岬は船上からになるだろうが・・・などと思いは膨らむ。そして宮崎県である。都井岬しかまだ訪ねていないが、私が住む三重県同様南北に長い県であり、観光気分で巡れそうだ。そして踏み入れたことのない大分県では、関崎灯台である。対岸となる徳島の佐田岬灯台を訪ねて以来、この灯台を訪ねる日を楽しみにしてきた。再訪問をしようと思っているのは、一つは上記で名前を挙げた地球岬である。訪問時に曇天だったこともあり、次回は晴天の日没前に訪ね、海上を照らす姿を丘の上から見てみたい。そしてもう一つ再訪問したいのは、山口県の角島灯台である。これまた曇天だったこともあるが、決定的な思い出が何か足らないのである。角島灯台ほどの灯台であればも25 っとインパクトがあるはずなのに、何故か淡々と訪ねていた気がする。この思い出を書き換えておきたい気がする。

いやいや、こうやって文章にしているだけで思いがこみ上げ、一人その日を夢見てしまう。まだまだ灯台巡りでは童心でいられるようだ。

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2018年12月30日 (日)

2019年のカレンダー作り

Botanomake 長らくアップしてない上に、今回は全くのおまけです。以前にも理由は説明したが、灯台巡りを続けてはいるものの、仕事上自由がきかず、訪ねる機会が減っている。

しかし、今後も続けていく以上に、これまでのたまりにたまった灯台の写真を整理しつつ、もう一度画像ソフトで編集して、少しインパクトのあると言うか、強調した画像に作り替えて、来年の自作カレンダーを作ってみた。なにげにFBにアップしたら、お世辞とは言え、悪い評価はなかったので、今回はおまけ話で候補になった写真を一挙掲載して、一言説明を付けてみた。
08822ooaraisakihama04震災の数年前に、既に廃棄となった茨城県の大洗の磯浜に立つ灯台の姿です。ちょうど夏の嵐が過ぎた翌朝でした。波に耐えて立つその姿に、役割を終えたとは言え、感動してました。
Kasamisakiwinter1冬の石川県加佐岬の灯台です。少し積もった雪でしたが、暖かい日差しで、日本海らしくない冬の光景かもしれません。
Sadohajikisaki06新潟県佐渡島の弾埼(はじきさき)灯台です。初秋に訪ね、バイクの一人旅中のお兄さんと一緒に語りながらこの景色を眺めたことは忘れない想い出です。
06北海道地球岬です。あいにくの天気でしたが、その雨雲の向こうに広がる水平線を想い描きながら時の経つのも忘れて見下ろしていました。
08821hitachi16嵐が近づく中撮った、茨城県日立灯台です。竜巻警報が出ている中、体を固定するのもやっとという状態でシャッターを切ったことが昨日のことのようです。
Iwaisaki08震災前に訪ねた宮城県気仙沼につながる岩井崎灯台です。その後もう一度訪ねたいと思いつつかなっていません。
Oshimatoudai22福井県雄島灯台です。梅雨の晴れ間に訪ね、幸い夕暮れ時の空を背景に撮ることが出来ました。
Toda4静岡県伊豆半島の戸田灯台です。富士も姿を隠す雲でしたが、力強さを感じます。
0872020ad和歌山県天神埼丸山灯台です。広がる平らな岩場にぽつんと立つ天神埼。ここはあまり有名ではありませんが、本当に穴場のスポットだと思います。
Esakitoudai201007兵庫県淡路島に立つ江崎灯台です。明石海峡を淡路島側から照らしています。写真は後ろ姿になります。
1ページ分の容量を超えそうなので、続きは次のページにまとめます。

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2016年7月 2日 (土)

磯津港南堤防灯台(満月の夜に)

Botanomake 今回は、長い間ブログを更新できていないお詫び、そして次回までのつなぎのための記事で有り、全くのおまけ話です。

2015年度から、自分の本業以外に行政の事業に協力した仕事を引き受け、なにかと休日に所用が入り、更に私的な理由で自宅を長期間空けておくことが困難な状況が続いたため、必然的に灯台巡りの時間を持てずにいました。

Manngetsuyokkaichi2

行政がらみの仕事は引き続いているのですが、ようやく休みが取れる環境となったため、ボチボチではありますが、灯台巡り再開宣言です。そこで今回は、灯台巡りが出来ずにイライラする中で、せめて灯台巡りを味わいたくて、以前紹介していた三重県四日市にある磯津港南堤防灯台を満月の夜に訪ねましたので、その写真をアップして、『灯台巡りが終わったわけでは無く、しばらくお休みしていました』と案内を兼ねてアップしておきます。

磯津港南堤防は、既にブログで案内していますが、シロチドリ繁殖地で、草原(と言っても四日市コンビナートの近くですが)に隣接した堤防に立つ灯台です。昨年満月の夜(SuperMoon)に、明るすぎる月光の中撮ってきました。後から、『何も満月の日に月を入れなくても、望遠を駆使して、コンビナートを背景に遠近感を消して灯台の灯りを撮るべきだったなー』と反省した記憶は、いつもの灯台巡りでの写真の反省と変わらないな・・・と苦笑いでした。

Manngetsuyokkaichi1

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2015年4月12日 (日)

2014年度の反省、そして2015年の活動へ

Botanomake いつの間にか、2015年度が始まった。このブログに関しては、昨年夏以降新しい灯台を紹介できていない。理由は単純で、本来の医師としての仕事以外に、行政と一緒に行っている事業などが忙しく、更に休みが取れたとしても、家族との行事などが入って、ほとんど灯台巡りにあてる時間が取れなくなっているのである。とは言っても、家内と出かける機会があると、理由を付けて灯台に立ち寄る事があった。

Maisaka20151

休日の昼食に、浜名湖まで鰻を食べに出かけようと声をかけ、早朝に出て舞阪灯台に立ち寄ったり、水仙が綺麗だからと、福井県の越前岬灯台を訪ねたりした。しかしいずれも再訪で有り、前回訪ねた時から新たに記事にする内容や写真は得られなかった(写真は、全てその時のもの)。

いや当然なのかもしれない。

いつも灯台巡りは、灯台巡りで出かけていたのであって、ついでに・・・ではなかった。私の中の灯台への思いが強いほど、訪問の意味は大きくなるはずである。初めて舞阪灯台を訪ねた時には、鰻を理由にはしたが、目的は灯台巡りだったし、越前岬灯台にしても、水仙が目当てではなかった。

Echizen20141

同じ再訪の場合でも、お気に入りの立石岬灯台野間埼灯台であれば、ついでに・・・では無かった気がする。心のどこかに、再訪だから・・・とか、最近新たな灯台を訪ねられないから、とりあえず・・・と言った気持ちがあったのかもしれない。灯台を巡り、灯台の立つ風景を追い求めてきた自分としては、反省しなければいけない。けっして灯台のブログ記事を書くために巡っているのではなく、自然の中に唯一許されて立てられた人工産物、その自然に溶け込んだ灯台の姿を追い求めているのである。

新たな年度が始まるこの時期。今年度はどれだけ灯台巡りに時間が回せるか未定であるが、訪ねるからには、これまで同様の、私の灯台巡りの思いを抱いて巡っていきたい。そう思うのである。

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またその後は、このブログを訪ねてきてくれた方に、有意義な情報と灯台を訪ねたくなる様な、興味深い写真を多く提供できるようにしたいと思う。

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2014年3月31日 (月)

私の・・・と言えるもの

Botanomake 今回は、おまけ話でまとめます。皆さんは、私の〇〇と言える物をお持ちですか?勿論所有物であれば、私の車、家、服などいろいろあるでしょうが、そうでは無くて、実際には自分の物では無いけど、私の〇〇と言えるほどに、愛着を持って、或いは大切にして、或いMysakura1_2は頻回に訪れて、そう感じるようになった物です。

私は、私の〇〇と言える物を、幾つか持っています。人に自慢する物ではありませんが、今回はそれを紹介しようと思います。灯台のブログですから、私の灯台と思っている灯台がいくつかありますが、それは後回しにして、先に他の物から紹介します。

Mysakura2まずは季節がら、私の桜です。私は三重県亀山市に住んでおりますが、住まいは、市の南側を流れる鈴鹿川の近くです。もう十数年前から、早朝のランニングを日課にしていますが、鈴鹿川の堤防沿いに立つ桜の木が気に入って、その前を走ることが多いのです。この堤防は、一般の道ではないため、ほとんどの人はここを通りません。従って、このYogoko2chizu桜もひっそりと立っていますが、春のこの季節、桜が満開となると心躍る姿を見せてくれます。そして夏の日射しの中で木陰を作り、走って来る私を癒やし、落ち葉と共に季節を憂い、寒い季節には、まだ固い木の芽の膨らみに勇気をもらいます(写真右上と左上)。

Yogoko1次に紹介するのは、私の湖です。知っている人もお見えかも知れませんが、滋賀県の長浜市、琵琶湖の北にある余呉湖です(地図右中:Mapfanより)。余呉湖と琵琶湖の間にある賤ヶ岳は、羽柴秀吉と柴田勝家が戦った地としても有名です。またこの余呉湖には天女伝説があり、三保の松原同様に、天女が舞い降りた地として地元の人たちからは慕われています。私がこの余呉湖に惹かれたのは、晩秋に訪ねた事がきっかけです。朝靄が湖面を覆い、静けさと冷気の中で湖面を眺めていると、すごく心が落ち着き、それ以来、時間が出来るとドラYogoko3イブがてら訪ねています(写真右下)。ちょうど一週が7kmほどで、ランニングにも最適なので、ランニングの準備をして訪ねて、一周走って帰ると言うこともしばしばです。つい先日も初春の景色を楽しんできました(写真左中)。

Nomasaki20141_2さて本題の灯台ですが、私の灯台と言える灯台は二つあります。一つは福井県の立石岬灯台。そしてもう一つは、中京地区の人なら私の灯台と思っている方も多いと思う、愛知県知多半島の野間埼灯台です。それぞれについてはこれまでに何度となくまとめていますので、そちらをご覧下さい。(立石岬1、2、3、 野間埼灯台1、2、3、

左下の写真は、一番最近訪ねた野間埼灯台の姿です。

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2013年12月16日 (月)

平戸周辺の灯台と景観

Botanomake今回は、2013年夏に巡った長崎県の灯台巡りから、平戸での灯台関連写真と、その周辺の景観を紹介したい。と言うことで、今回はおまけ話としてまとめる。Hiradochizu

Hirado1平戸という地名は有名である。ザビエルという名前は小学生でも知っていることもあり、歴史に興味がある者やキリスト教徒であれば勿論であろう。また歴史上長崎は、江戸末期には重要な地であり、その一つとして平戸の名前が挙げられる。現在は大橋が架かり、陸続きで渡ることが出来る。Hirado2

平戸に渡った自分は、先に生月島へ渡り生月長瀬鼻灯台などを巡った後に平戸に戻り、ゆっくり観光をすることにした。まず向かったのが平戸城が建つ亀岡公園である。亀岡神社に近接しており、城は別名亀岡城とも言う。暑い日射しの中階段を登って城を訪ね、城に登ってみると、平戸瀬戸と言われる海峡やそこHirado9から入り込んでいる平戸港が一望できる。平戸瀬戸の正面に黒子島が見え、その北側には広瀬島に立つ二つの灯台が目に入った。

付け合わせた知識であるが、この城は山鹿流という忠臣蔵(赤穂浪士)などでHirado3よく耳にする山鹿素行の流れの軍学に基づいて作られた城であると知った。派手さの無い城ではあるが、三方が海に囲まれた自然の要塞とも言えるこの平山に建ち、存在感は大きい。城での景観を楽しんだ後、ぶらりと港周辺を散策した。お盆を過ぎて、観光客は減ったようであるが、それでも多くの人がいる。常夜灯が港のHirado4北側にあることを知り、訪ねようと考えたが、既に夕刻を迎えており、翌朝訪ねることにして、宿に一度入ってから、カメラ片手にもう一度港周辺を散策することにした。

オランダ塀坂を登ると、ザビエルの墓や三浦按針の墓がある。街並みは風情があり、異国Hirado8情緒を持ちながらも、日本らしさもある。夏の太陽が西に暮れる前に、一件の西洋食堂に入ってハンバーグ定食を食べることにした。ビールが喉に嬉しかった。

翌朝日の出前から、もう一度港周辺に出て、常夜灯を訪ねた。残念ながら常夜灯に火はHirado6入っておらず、形だけであったが、平戸瀬戸に目を向けると広瀬島の灯台が点滅していた。かなりの遠方で三脚も望遠レンズも持っていない状態での撮影は厳しい。しばらく時間が経つと、急に周辺が明るくなりちょうど黒子島の上から朝日が顔を出し、オランダ商館に朝日が当たった。茜色に染まりきれいであった。

平戸の歴史は、私の中では江戸時代末期からしかなかった。しかし城Hirado5を訪ねたときに知ったのであるが、築城を始めたのは安土桃山時代である。豊臣秀吉と親交が深かった松浦鎮信は、江戸幕府からの嫌疑を晴らすために完成目前にして火を放ったそうである。ふと朝日が当たる城を眺めながら、城が燃え落ちていく姿を想像していた。(写真の順番に意図はありません)

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2013年4月24日 (水)

私が灯台を巡るワケ

Botanomake 前回のブログ更新も遅れたが、今回も遅れている。私的な言い訳であるが、ここのところ何かと多忙で、灯台巡りに出かける時間が持てない。灯台を訪ねていないと、新たな記事をアップする気になれないのである。まだ記事にしていない灯台も多数あり、ネタIsozukouminami02が尽きたと言うわけではない。ただその感情と言うか、灯台巡りを楽しむ心の盛り上がりが無いと記事をまとめにくいのである。

灯台を巡ったときの感情、心の盛り上がりと書いたが、それがどんな物なのか?と問われると、おそらく私が灯台巡りを続けている理由につながると思う。そこで、今回はおまけ話と言うより、私が灯台を巡る理由をまとめてみることにする。と言うことで、今回はつまらないおまけ話の記事です。

Joujinmisakiyamahousi2006年4月にこのブログを始め、最初に『灯台巡りへの経緯』や『灯台にある物とは?』で灯台巡りを始めた理由などを語りました(今読み返すと照れますが・・・)。確かにここで語った理由で灯台巡りを始めたのですが、現在続けている理由は別の所にあると思っています。2009年の6月に『もう一度初心に戻って』と言うブログ記事を、自分に宛てて灯台巡りへの思いをまとめました。ここで書いたように、私は決して灯台その物に惹かれているわけではありません。「この灯台は、第〇灯で、〇レンズを使用し・・・」などと語る気持ちも無く、その知識もありません。また、一つでも多くの灯台を巡り、それKawajirimisaki1を並べて悦に入りたいわけでもありません。ただ灯台が立つ風景を求めて、気ままに旅がしたいのです。

心のどこかに、originalityを求めていることも否定しません。誰もが訪れる観光地よりも、誰も見たことが無いであろう景色を訪ねOkinoshima3てみたいと思います。そんな時に、ただ当てもなく彷徨うのではなく、灯台と言う目的地を持って訪ねているのです。このことは何度も書いてきましたが、人工産物にして自然の景色の中に、灯台ほど溶け込んでいるものは無いと感じています。つまり灯台が立つ風景は、私にとっては一つの観光地なのです。であるなら灯台の立つ風景を訪ねる過程で、そこでしか味わえない景観、オリジナリティのある景観はたくさんあるわけですから、それも一緒に楽しんでしまえ!と言うのが私の灯台巡りのスタイルで有り、醍醐味なのです。

観光地に立つ灯台もあります。そして観光地に近い場所に立つ灯台もあります。しかしほとんどの灯台は、誰も訪ねることの無いような岬や埼の木々に囲まれた場所に立っています。そしてそんな灯台から眺める海原や、そこに沈む夕日に昇る朝日、そして波打つTenjinsakimaruyama3岩肌などの景観はオリジナリティにあふれ、間違いなくオンリーワンなのです。

(写真)右上:磯津港灯台の冬の景色:右後方は四日市の石油コンビナート(三重県)、左上:常神岬灯台へ続く山道の途中に咲いていたヤマホウシ(福井県)、右中:川尻岬灯台への道(山口県)、左下:館山港沖島灯台前の海岸(千葉県)、右下:天神埼丸山灯台(和歌山県)

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2012年12月23日 (日)

登れる灯台を訪ねてみませんか?

Botanomake  灯台のイメージを尋ねると、らせん階段を登って、見晴らしが良い・・・と言った答えが時に返ってくる。観光地に立つ灯台を訪ねた経験から、そう言った答えが出るのであろう。しかし、日本に3000基以上ある灯台の中で、登れる灯台は、たった15基しかないのである。登れる灯台は、主に観光地に立っており、周辺の景観も良いという意味では、代表的な灯台と言えるかもしれない。ちょうど前回のブログで秋田県の入道埼を紹介しており、灯台に興味が無い人でも、登れる灯台なら訪ねる機会があると考えて、今回まとめてみることにしてみた。

まずは、15基の名前を挙げましょう。・秋田県の入道埼灯台 ・福島県の塩屋埼灯台 ・千葉県の犬吠埼灯台 ・千葉県の野島埼灯台 ・神奈川県の観音埼灯台 ・静岡県の初島灯台 静岡県の御前埼灯台 ・三重県の安乗埼灯台 ・三重県の大王埼灯台 ・和歌山県の潮岬灯台 ・島根県の出雲日御碕灯台 ・山口県の角島灯台 ・宮崎県の都井岬灯台 ・沖縄県の残波岬灯台 ・沖縄県の平安名埼灯台 の15基です。私の住む三重県では、比較的近い距離に立つ2基の灯台が登れる灯台なのです。

まだ15基全てを制覇しておらず、登れる灯台を語るには時期尚早かもしれないが、是非近くに行かれたら立ち寄って欲しい気持ちを込めてまとめてみる。訪ねた11基の中で、『私の灯台巡り』でまだ記事にしていないのは、三重県大王埼灯台だけである。和歌山県の潮岬灯台は、灯台の立つ風景として訪ねた経験が無いため未訪問としました。更に11基訪ねたのに、登っていない灯台が3基もある。塩屋埼灯台は強風のため、御前埼と安乗埼は灯台の立つ風景を求めるために、いつも時間外に訪ねているからである。(三重県の大王埼は、地元であるが故に写真にこだわっており、未だ納得できる写真が撮れていないため記事にはしていないのである) それでは、訪ねた灯台を簡単に紹介します。

Nyuudousaki09秋田県入道埼灯台:男鹿半島の先端に立つ男らしい灯台。周辺の景観は素晴らしい。ツートンにも関わらず風景に溶け込んでいる。

Shioyasaki1福島県塩屋埼灯台:是非記事を読んで欲しいが、強風のため登れなかったこともあり、必ず再訪したい。

Inubousaki2千葉県犬吠埼灯台:観光の名所。対岸の長崎鼻一ノ島照射灯からの景観が好きである。

Nojimasaki5千葉県野島埼灯台:歴史ある灯台で、遠景からの姿がきれいである。が、私が訪ねた時の思い出は最悪であった。

Kannonsaki5神奈川県観音埼灯台:歴史ある灯台。高い灯塔ではないが、歴史も古く、灯台の大御所的存在。

Omaezaki05静岡県御前埼灯台:いつも、景観を求めて訪ねるのは開館時間外ばかり。180度以上に広がる景観は壮大。

Anorisakiyoake1三重県安乗埼灯台:景観に四角い形状が妙にマッチした灯台。灯台巡りの大先輩と偶然出会っていた地元三重県の灯台。

Hinomisakinight6島根県日御碕灯台:周辺の景観だけで無く、灯台の姿としての綺麗さでは、青森県の尻屋埼灯台 と争うと私は思っている。

Tsunosima2山口県角島灯台:遠く見える姿も、近くから見る姿も素晴らしい。御影石で出来た灯台が周囲の景観に映えて雄大である。

Zannpamisaki4沖縄県残波岬灯台:遠くからその姿が見え、近づくとスリムな姿が、荒々しい景観の中にそびえている。

・三重県大王埼灯台:町全体が絵画の町として有名。灯台の姿も風景に溶け込み素晴らしい。地元だけに写真にこだわり、納得がゆく写真が撮れていないため、まだブログでは紹介していない。

以上、まだ制覇したわけでもないのに、訪ねた11/15基の灯台だけを紹介してみました。灯台に興味がなくても、観光地に立つ登れる灯台は、その景観だけで無く、灯台そのものも歴史的にも安全上でも重要な灯台であり、是非近くまで行かれたら立ち寄って、灯台の立つ風景、そして灯台に登って見える景観を楽しんでいただきたい。

私自身も、できるだけ早く残る4基を、そして登れていない灯台3基をもう一度訪ねたいと思っている。

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2012年11月11日 (日)

私のお気に入りの灯台Vol.6

Botanomake 前回お気に入りの灯台Vol.5を紹介したのが2011年11月だった。早いもので、もう一年が経つのである。この一年間は、あまり灯台巡りが出来なかった気がする(と言っても、灯台に興味が無い人から見れば異常なのだが・・・)。さて今回Vol.6をまとめることにした。いずれの灯台も、まだお気に入りで紹介していないのが、不思議なくらい大好きな灯台であり、特に地元の野間埼灯台へは、何度足を運んだことか・・・。今回はそんな野間埼灯台を含めた5基を紹介するが、選ぶ基準は、毎回書いているのでそちらを参考にしていただきたい。

Vol.1  Vol.2  Vol.3  Vol.4  Vol.5

〇太東埼灯台(千葉県):房総半島の中間地点に立つこの灯台は、自然の岩の浸食によTaitousaki2って、別の位置に移設された灯台である。最初に立っていた場所は、今では本当に崖っぷちである。訪ねるにはかなり細い道を通ることになるが、灯台周辺は整備され、休憩所や自販機まであった。しかし、観光地と言った感じではない。以前立っていた近くに展望台が設置され、そこからの景観は素晴らしく、お気に入りとなった要因の一つである。

〇博奕岬灯台(京都府):私にとって忘れられない灯台である。博奕と言う名前もであるが、この灯台は自衛隊の管轄敷地内であり、通常立ち入れない。車もBakuchimisaki1通れる道がついてはいるが、門がしっかりと閉じている。それならばと、灯台の立つ山の斜面を登ったのであるが、途中危うく滑落(少し落ちたのだが)しそうになり、冷や汗もかいて登って訪ねた記憶は生々しい。自衛隊員でも現れたら・・・と少し慌てて撮影したのだが、岬から見える景色は本当にきれいであった。灯台を訪ねるルートだけは、別に設けて欲しいものだ。

〇四季咲岬灯台(熊本県):なんと素敵な名前であろう。その名前に似合った晴天の夏にShikisakimisaki6訪ねた。ハイビスカスが痛いほどの輝きで咲いている。熊本県天草諸島を巡る間、『まむしに注意』と言う言葉がつきまとったのであるが、ここ四季咲岬だけは、その恐怖は少なかった。海の色もきれいで、小さな点Shikisakimisaki3滅灯台であるが、周囲の景観に白亜の灯台が浮かび上がっている。灯台までの道沿いにも点々と咲くハイビスカスに心踊らせつつ、周辺の景観を楽しみながら訪ねられるお勧めの灯台である。

〇大浜埼灯台(広島県):比較的最近と言える2011年の秋に訪ねたのであるが、本当に満足させられた灯台である。観光地と言うほど人はいないが、整備された公園の向こう側Oohamasaki2に白亜の灯台。一般の人でも足を運んでしまうに違いない。入り口にも敷地内の案内があり、上り坂を進み、灯台を上方から見下ろす形で近づく。そして灯台周辺もきれいに整備されていて、案内に従って進むと、検潮所や潮流信号所まで見学することが出来る。興味が無い人でも、その景観を楽しみながら巡ることが出来るはずであり、当然私は大満足して時間を過ごしたのであった。

〇野間埼灯台(愛知県):もう何度訪ねただろう?と言うくらい、学生時代から何度も訪ねた経験がある野間埼灯台を、今回のお気に入りの最後に挙げたい。愛知県の知多半島西側に立つこの灯台は、砂浜に立つ灯台であり、道路からその姿が見える灯台でもあり、私だけでなくく、ここをNomasakiyakei1訪ねた経験のある人には印象深い灯台である。私としては、若い日に訪ねた情熱的な記憶、中部国際空港が開港する前に、夜明けに訪ねた静寂な記憶、そして開港してからの上空が賑やかな記憶。といくつも思い出がある。写真は開港後に着陸する光と共に撮った灯台である。これからも写真は増えそうである。

今回Vol.6として5基選んだが、いつものように、たまたま思い出したお気に入りをまとめたに過ぎない。それでも、どの灯台も私のお勧めであり、もしこれを読まれた方で近くに行かれたなら、是非立ち寄っていただきたい。

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