高山岬灯台と白瀬照射灯(山口県)
今回は、おまけですが、一応灯台の写真もあるので、カテゴリーは中国地方の灯台として記事をまとめました。1年以上経ったのですが、たどり着けなかった後悔が心のどこかにあって、とりあえず記事にしておくことを思いつきました。そうです、今回はたどり着けなかった高山岬灯台と、その途中に立つ白瀬照射灯を紹介します。
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島根県との県境に近い日本海側に高山と言う名の山がそのまま岬を形取った様な丸い岬があり、その先端が高山岬と名付けられています。道は西側からのアプローチとなりますが、そのほぼ終点の道から、遠方に高山岬灯台を見つけたのですが、そこへの道を探している間に、帰りの時間が来てしまい、遠方からの写真のみとなってしまいました。この時、萩からレンタカーを跳ばして是非とも訪ねたいと思って来ただけに、凄く残念で、しかも姿が見えただけに、後ろ髪を引かれる思いで引き返したのをしっかり覚えています。(ちなみに、この日時間を気にして新山口駅まで戻ったのですが、駅で1時間以上時間を潰しており、十分訪ねる時間があったというオチをここで書いておきます)
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高山の西を進む道は、すれ違うのも困難な細い道で、実際2台(少ないか多いかは別として)とすれ違い、かなり苦労した。それでも進むと、左手に白い灯台?が見えた。いや、近すぎると思って、車から降りて訪ねてみると、照射灯だった。白瀬照射灯と立派なプレートまで入った、白亜の灯塔を持つ照射灯である。少し後方に下がって照射先を見ると、確かに岩礁が海から突き出ている。しかしどう考えても光の進む方向には木があり、枝に光が当たっているのでは?と思えた。これから葉が茂る季節になると照度が下がりそう・・・などと思いながら、車に戻り更に道を進んだ。途中左手に高山岬灯台の姿が見え隠れしたが、直線的では無くルートがあるとは思えないため、更に車を進めた。すると田畑の向こうに前方の小高い山の頂上に高山灯台が見える場所に到着した。もう少しとばかり車を進めたが、行き止まり。徒歩で向かおうとしたが、アプローチする道がわからない。時間など気にしないいつもなら、まずは方角が決まれば、誰かが通ったと思う山道に踏み込むのであるが、時間を気にしているとその決断さえできない。結局タイムオーバー(と、この時は思った)。写真を望遠で撮り、悔しさを何かにぶつけることもできず車に戻り、来た道を引き返した。
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事後談になるが、多くの灯台好きの方がアップしている灯台のサイトで、高山岬へのルートを紹介しており、途中の灯台が見えるところから道があるとありました。つまり私がアプローチしようかと思っていたルートは全くの獣道になっていた可能性があったわけです。
それでも、これまで幾度となく、本来の道とは別のルートででもたどり着いてきた灯台。思い出せば京都の博奕岬灯台(ばくち岬)では、自衛隊の敷地内であり、不法侵入を意識して道を進まず、崖を登って転落しかけたこともあった。歳をとって勘が鈍ったのだろうか?それとも時間というプレッシャーに負けたのか。再訪は今のところ考えていないのだが・・・。
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